Utakata
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龍淵透
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りゅうふち・とお
不思議なものが好き
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いざ進め!緑の鳥の名のもとにポーン勇ましコーレ・システム
2
霪
(
ながあめ
)
よどうか続けと暗雲に問うのは誰か今日の可惜夜
7
腕時計調節工に立候補したシャープペン職に殉ぜり
5
たおやかな
探針
(
プローブ
)
ぴんと聳やかし無人衛星舞い降り来たる
5
墜星
(
ついせい
)
や褪せ紅の尾は波間裂きしどと濡らすも夜なほ暗し
9
夜長しランタン代わりの端末でタイム・ラインの不寝番する
6
天高くプロミネンスの爆炸が宇宙の磁場をゴウと吹かせり
5
夕焼けとともにすべてが消えていた 唯抱きしめておけばよかった
6
銀河には星の言語が三十一つ 彗星にでも習ってみたし
6
高枕しじまに来たりて笛を吹く夢魔のごとかな暴走バイク
6
ボイジャーはいつか星座の都にてピポパ陛下に拝謁をする
6
月までを
十年
(
ととせ
)
歩かば霄壌の円かな青に落下傘散る
5
祖母からの
小包
(
つつみ
)
ほどけば昔日やタッパー入りの赤飯と梨
12
午後三時しずかに夢は戸を叩くドアスコープが虹を結んだ
7
ミニじゃがの皮をむくたび我が爪は寸断されり銘・貝印
6
夏が解けトク々々々々と音立てて
分水嶺
(
ウォーターシェッド
)
すべり降りゆく
7
悪罵でなく空や夢路や水底を思うが為に言葉を得たり
10
エーアイに詩情会話を求めおり無機なる君は何を映さん
8
我が月よ
星体
(
からだ
)
に寄りてこの海を飲み乾すならば名夜なるらむ
5
口下手でからまわりする
言葉狩り
(
ことばかり
)
言語の生る木いずこにあらむ
10
漸漸と夜は強さを増すだらう夏の真裏にたどりつくまで
6
「秋空やどうして青く遠いのか」「いつか宇宙に成りかわるため」
8
踏み入れば三三五五に散って行くばったの羽音
精霊
(
しょうりょう
)
が舞う
9
窓際は夜あるかぎりの安寧で誰も消えない言い聞かせてる
5
薄まったアイスオーレや切なさに真水の層だけじゅっと吸い取る
11
良い朝の良い
従犯
(
じうはん
)
となりませう怪しきリトアニア産のシリアル
5
眠れないではなく眠らないゆえにひだるい胸よ じき朝餉どき
5
怪物がよみがえる日を待ち侘びてかぼちゃのレシピ調べてみたり
6
あかつきやみに居残りの星つかまえて寝床温めもうひとたびを
8
淋しさが
涼風
(
すずかぜ
)
に乗りひややかに胸を撫で去る秋の始まり
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