あんたらだけで愛し逢いなよ血眼で泣きそうになってんじゃないよ
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若人の飛翔の行方定まらず飛び立つ仲間独り見つめる
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こんなやつ初めて見たぜという顔の犬に見られてもう二十分
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左手が鳴らすピアノの音が好き おかしくなりたい時のジャズの音
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運命を歌うすべての運命よ祝福されよと歌う唇
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林道に 真っ赤に咲いた 南天に 子の成長を 合わせ喜ぶ
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きみがまだ子犬だった頃 わたくしは庭に降り注ぐひかりであった
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脳内が雪模様の日は外も雪、なんて同期はしていないのだ
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「一緒に」と約束交わす持久走隣を見れば友はもう居ず
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この時世会食できず金貯まる買い物困らずああ皮肉だな
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適量の酒で涙を希釈する愛されてたし愛してました
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陽が落ちる空はひかりの色だった ほそる赤色ひらく黒色
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配線を繋ぐようにはいかなくて試行錯誤の策も尽きたり
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歳を取り曇りがかったとするべきか 深みが増したと誤魔化すべきか
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春の気映えゆらぐ草々 蝶番から 空き家の暗闇も綻んでいる
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獣よりけだものじみて暗闇に紛れ込みては人皮を剥いで
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年越しの一分前の鐘が鳴る次の音(ね)はきっと高くなるかな
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タンクレストイレで出来たスペースのようなゆとりの人生でいい
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やわらかな毛布の中で冷えている手には地底の鉱物の記憶
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電柱に寄せられた雪 ゴミの日が過ぎたのにまだ残されたまま
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肉体と意識の通信不良かもしれない雪も積もっているし
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愛ひとつくださいお代はいくらになりますかこの身で足りますか
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出来ないと泣いてる君はプライドを失うことが怖いだけだろ
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会えぬとも少し気配を感じるの真昼の月の様な貴方の
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頑張っているのと嘘をついたから今から本当に変えるしかない
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染みついて脳を浸して満ちる色は匂えど咲きもせずあさき夢
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ほっときなさい、気に障らせては。風にさそわれた気がして黙る。
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調子に乗るなとばかりに闇を圧しつけて、私を蝶々と思っているの?(昨日
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とらわれずとらわれずああこんなにも騒がしい消えそうな愛を搔く(昨日
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満月のような光に飛び込んだ級友だけを思い出す夜
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