どう見ても足りないおかずの汁で白米を食っているのこり三粒
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いつもなら「またね」で終わる通話 ねぇ なんできょうだけ「さよなら」だったの
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世は梅雨入りらしい山も川も桜も無きこの地ただ照りつける
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最後の晩餐第一希望はポテトサラダ(薄切りきゅうり入り)
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「明日ね」と あなたと交わした 挨拶は 気づいた時には 聞かなくなった
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田圃道つがいの蝶飛ぶ野の花へ 鳥のさえずり静寂しじまを破る
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眠れぬ夜乗り越え輝く翔平を見習い頑張ろ 同じ人類
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度々にかわやに呼ばれゆめ途切れ 恋のゆめ見むと蒲団にもぐる
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振り払い 振り払っても 黒いもの 纏わりついて 俺を蝕む
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曖昧な言われた気がする案件を敬語に直し送る妻宛
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ただでさえ疲れた昨日細々と更にこなして偉いぞ私
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おかあちゃん おこすとゆうのが みっしょんで かわいいおこえで みっしょんくりあ「ニャーン」
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しんどくて 予定ある日で ぐずぐずと アラーム鳴らし ねこの一声ひとこえ「ニャーン」
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しんどい日は食パン焼くのもしんどくて えいやっと焼く そして焼きすぎる
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傘たたむ 道行く人の 空模様 雨のち心 緑清らか
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ブロックをつなげて肩に構える子「きりんがくるのばーんつくった!」/「麒麟がくる」放送当時
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兄は右弟左寝ぐせつけ鏡の前を通りすぎゆき
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占い師気象予報士そろえても天の気分は「かも」「かも」「たぶん」
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新聞で丸めた剣をふりまわす忍者を銃で追いかけており
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セキュリティーカードかざせば蒸暑し無人倉庫はマスクを外し
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ドトールでひとりホットを飲んでると 大人な自分になるんだ単純/笑
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無事終了通院精神薬くすりも終わらせた 頑張ったな息子きみランチおご るよ
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問題を問題視しないしなやかさ身について思うまぁ何とかなるでしょ
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泣くだけで済んでいるのは感情の洪水吐が機能するから
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よくぞ来た ようこそかつての 大気圏 おいしい空気を 燃えよ星の子
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山の手に行く手憚る 絶え妙に 宵も酔いしろ 浅鳴く楓
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古き友あの頃語るあらイヤだ 思い違いのほぼ半世紀
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ひさかたに を忘れて気がかりも UTAKATAに会え知るも楽しき
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デンパタに うぶ毛がはえて 毛が三本 やがて黄金こがねの 風のかたち
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短歌うたを読み思い起こすは故郷の一家総出の田植えの五月
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