雨はアスファルトの補集合となる。夏の輝度は等時線を超える。表面張力に歪んだ世界を僕は今日も憎んだ。まだまだ天動説が主流の世界だ。僕らの価値観は何も代わってなんかいやしない。
生と死の相互作用について考える。生があるから死がある。同様に死があるから生がある。それはまるで漂流をくり返すプラネタリウムのようで。
認識は流れ星の塵を集めて、回路のエンゼルフィシュたちにミスリードされる。そして、流線型の光から目を背けて揺蕩うように、白装束の気持ちに蓋をする。