五月には木々の芽吹きの中にいて 川に素足を洗ってみたし
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何よりも「意欲」を削がれ寝る日々よ 我苦しめる病の力
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隣から聞こゆる軽き母の咳 白き庭先から来る冷気
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そばにいて ずっととなりに いてほしい はっさく食べるの オレンジカッター
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ひたすらにゴール目指して球を追い並走したる雪と少年
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怖かった?診察受けたのママなのに赤ちゃんぷくり涙を溜めて
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ぽっかりと空いたこころに ホットミルク 専用のチョコを2かけ溶かして
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後光差す 唯一無二の 恩師なり 我らの憧れ 永遠とわに胸に
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奴か王様の秘密 迷って戻す腐葉土の生ぬるいにおい
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まだ古希だまだ原石だこれからの若いつもりのあと五十年
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春のかほり 纏いつつも北風は  南へ西へ 縦横無尽に駆け散らす
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散歩道 脇にそっと咲く菜の花の  かほりにいざなわれ 踊るミツバチ
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パンなのと 言い訳をして 食べている チョコ生クリーム 多量の塊
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五つの孫に貯金崩して七段飾り宵越しの銭持たず
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ほころびし 唐紅からくれなゐ瑞香ずいかうは 薄紅うすくれなゐとなりてにほはむ
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一番でなくてもいいという朋も だれかの一番になれなかったのだと
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食べた後 たえず後悔 食欲の たがが外れて 食む食むの春
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晴天の過ぎ去った過去をおもう日は きっとてのひらに花束がある
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やっちゃえとやんちゃしている古希はまた若くなりたいだけの青春
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能州のうしうの なゐることのいみじくて 遠退とほそく春に心きたり
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ねこ母は気力がわかず お昼ご飯 3日連続ラピュタパン食む
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寒すぎて ねこはベッドと一体化 寒風よそに ふたりぬくぬく
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福岡は 地元らぶ度が バリ凄か 人よか食よか 天気よか
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先発に再転向の君若さ出し大暴れすればいいんだ
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引き留める すべはなくとも 愛届け そらに向かって 祈りの歌を
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目についた 小さな看板 ベーカリー 寄るか寄らぬか 散歩の途中よ
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早咲きの 桜は雪を 耐え凌ぎ それに倣って 吾も生きるや 
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左右左と指示器ちらつかす若葉マークのフォルクスワーゲン
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悲しみの知らせと記念日続く日の冷たき風の吹き荒れる弥生
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ありがとう 鳥山先生あなたが灯すの下に集い安らぎ救われていた
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