誰かまた昔長等ながらに眺むらむ荒れし都の滋賀の花園
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この先も太陽になれないのならひかりさえぎる月になりたい
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全部嘘、この痛みだけが真実で僕はあなたのタイラー・ダーデン
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ついばまれ落ちて踏まれて桜花さくらばな土にかへりてまた咲きたまへ
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空箱となった旧居に春雨の音が響いているぞあかるい
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背伸びする 後ろ姿がいとをかし 背伸びする必要 ないとは思うが
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閉店の知らせが貼られたら急に恋しくなったセブンイレブン
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お腹ふくらませたいし痩せたいし矛盾しようねパスタサラダで
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白妙の領巾ひれかとぞ見る遠つ人松浦の山の花の曙
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会釈すらいつもはしない退勤路「おかえりなさい」に目頭あつく
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3で割るだけで無限が手に入る世界で僕ら有限だった
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卒アルは 焼いて捨てたり かの高校の 我が人生の 汚点と断じ
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なんべんもなんべんなんども学習せん頭を一発殴ってください
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忘年会チャイナドレスで咲くためにすねにあてるひげのかみそり
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その時計「休め」の時刻を報じるの失くさないよう脳にうめこむ
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在宅でかるくあやつる機器の画面つづくサジェスト「ゾンビ 飼い方」
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水槽に浴衣の袖をひたすきみあと少しの金魚がほしいの?
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濡れそぼつ 般若の刺青しせいに口づけをしとねの熱を妬むべからず
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骨すらもで抱き寄せる若君を小野小町は荒れ野にて待つ
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スーツからライター盗むきみがまたあいにくること祈ってるから
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歳かさね せつない現実 忍びよる 「大丈夫だよ」と 抱きしめてほしい
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寄りすがるきみのかいなはひゃっこくて離さないでよ二度寝をしよう
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「狂愛」の二文字にはまる情ならばまだ貴方を人と呼びます
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春分の 昨日を境にお日様の 勢力拡大 夏に向かって
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カルタゴに塩撒いたのは嘘だって今日も歴史は移ろい変わる
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折り紙に一言添えて手渡した 同じクラスになれるといいね
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君に何があったんだろう、「僕」から「俺」に変わった火曜日の朝
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駒ちゃんは ちっとも男を 欲しがらない それがあたしには 素敵に見えた
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やっ…た!やった!やったぞ!勝っちゃった!サムライJAPAN球史を作る
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杖をつき ご当地チャーム ひっつけた おばちゃんがいる ダイソーにいる
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