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月明り雲速く流れゆき 動かぬ光あれはシリウス
9
エアコンが壊れた自室でひとりごつ32度は俺の部屋じゃない
6
手をつなぎ顔をよせ合いいつまでも愛のささやき語り合いたい
5
ゆっくりと 明るくなっては また暗く 雲の流れを 窓辺に見たり
17
あげられるひとがいるのは幸せだ 見つけたものもことばも愛も
14
はにかんであなたにあげる 気に入ったものの一番おいしいところ
7
スーパーで息子と連れションなんでかな妻に対する優越感
8
早々と友の忌明けの迫る中一人残さる夫君の嘆き
14
世界
(
ここ
)
に在る素敵なものを「素敵ね」と 言う仕事に就く履歴書は書いた
8
友だちに、愛する人に恵まれてきつく手を組む お目こぼしあれ
7
愛してる。あなたのおかげでにんげんになれたの、愛すことをつかんで
4
神社の神輿坂登る三台を見送り買い物する夕暮れ
10
受け入れてくれたあの日の安心がいまも貴女を愛しているの
7
べきばかり言う年輩と付き合うなそんな忠告傾聴すべき
13
哀しみも通り雨のよう心ではskip my feet 水溜り 、晴れ
8
この街の一部としての私から穏やかな色を残す日のため
9
いつでもあなたに逢える運命のどこでもドアがあればいいのに
7
思い返す日に慰めになるような小さな花を日々に咲かせて
14
恋なんてあったんだっけと油断して君の写真をみて爆ぜる胸
9
下草の茂みに立てる露草の青 凛として秋ひとしずく
22
イケてない 自分隠すは 進歩無く 扉開けたら パワフルになり
5
言霊の 染みる覆布に光るメス 声なき君の声を制して
6
夕闇の庭でしろもふボール投げ遊んでいるを月が見ていた
10
どんぶらこ どんぶらこ 桃、海に出る! ジンベエザメを見に行くそうです
10
清涼と羽が織りなす秋の色君が明かした程遠い夜
4
よしよしと 焚き火を世話する僕たちの 影 もくもくと傾いてゆく
8
安宿の風力弱いドライヤー使って気付くウチの子の良さ
15
新しい季節の気配に気づくたび歌を詠みたくなる十七時
14
冷たきや永遠の別れを母に告ぐ手向けた百合の
棺
(
かん
)
の白き手
19
太陽が照り付けるから生きている汗が吹き出る幸せなんだ
9
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