立つ煙 眼に浮かべても見えなくなる 空登る合図こればかり愛す
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新しきサイトに投稿する時は 引越し挨拶する人のよう
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いもを煮てくるるをとこを婿とせよかみながき子よなつのをとめよ
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ペン持ちてテキスト開いてみるものの慣れない数式また後回し
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フラッシュは禁止 もわからず無視するし、人は文字より焚くのが好きね
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「子が憎い親などいない」がわからない フィクションのような他人の家庭
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カウンター向こうで足をばたつかせ連勤の娘レジの白鳥
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アイ・ヘイト・ユーの訳こそ捜すべき その方が月も絶対楽しい
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命懸けで奪い取るような愛ならばかろうじて味がわかるかもな
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柵の向こう 番が熱を交わしてる それをただ撮るひとり人の僕
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友情でよかったものをひと匙の何かが恋慕たらしめている
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動物園入口まで来て怖気付く 着いてきて今更下山はできぬ
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言の葉は無理に摘もうとしなければ自然と増える 雑草だから
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なつかしきなつのひぐれのマドリガルをどるをとめのくるぶししろく
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脱衣所の鏡に映る肉体が汚く見えて眼鏡を外す
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またしてもゴミをすてられなかったよ! でも大丈夫! 明々後日すてる!
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「キンコンカーン」梅雨空のもとホールインワンゴルフ広場のベンチに座りて
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あさ夢で魚さばいてくれたひとほんとは売りさばくほうのひと
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あの頃にこんがらがった糸がふとほどけるようなそんな瞬間
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パラプリュイくちずさむまち雨ふればいろとりどりに花ひらく傘
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玉蜀黍とうきびかひごの芯を染め上げて朝餉の卓に陽だまりの咲く
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真っ正面高圧線をデッサンし幻の富士背景にしつつ
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君と僕世界は2人で作られた 今かじるのはあの日のリンゴ
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背をなぞる 恋によく似た形したあなたの何か私にわけて
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この香りがする度あなたを思い出すもう捨てたのにね、どうして分かるの
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「音楽がなければ生きていけない」じゃないんだ音楽に生きているのさ
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何もかも全て洗って天日干しかかってきなよ私は無敵さ
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真夜中の傍迷惑な洗濯機世界は回る君がいなくても
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好きなもの 大切な人 きらきらと 魔法以上を 宿らせ満ちる
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スムージー作る右手の振動で上がるバイブス揺れる我が乳
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