春ゆうべ 全ての不安棚に上げ 檸檬酒でもろうか
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古くてお洒落でもなく小さい辺境の我が家 いい風が部屋吹き抜けるだけ
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産まぬこの身も触っていたいんだ命に
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反省をしてるだろ!って怒鳴るけどその主導権あなたに無いよ
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掃き集めすれど猫の毛飛んでゆく生きてるように逃げるわ逃げる
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ジャスミンの 花の香りが 風に乗り 五月が来たと 告げる帰宅路
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いいんです、分かってなんかいりません 歳のせいです分かっています
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薄紅の ハナミズキ咲く 五月晴れ 春から夏へ 橋渡す花
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八月と山似合わない君だけど向日葵ひまわりだけは似合う気がする
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赤ん坊の泣き声と踏切を過ぎる音がした あの日の夜は
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やわらかい毛布のようなきみの声柴染ふしぞめの瞳硝子みたいだ
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新しい彼女ができたら追い出して気づいてた母散れど守れず
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五月晴れ束の間なるや 空見上げ 天気予報としばしにらめっこ
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これも米で できてるよねと 言い訳し ぼんち揚つまむ お昼ご飯かな
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下向くな友の言葉が胸にしみ歌を 読み日が暮れる
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切り取り線あなたを安心させるため語尾の「?」を鋏で落とす
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花冷えの警鐘が記されしカレンダーのために台所を消灯したまま昼来る
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刻まれたわたしの一部忌まわしく太もも伝う赤赤赤赤
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女の子最低の日の鮮血と最高の日の赤薔薇ロリィタ
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新緑と 常緑樹との つぎはぎに 薄桃色うすももいろの 桜がありて
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散歩道水田に旋回する燕今年は何処にねぐらを決めた
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君だけの男でいるって言ったなら買いに行こうか縛るあかしを
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五月さつき告ぐめざめるようなみどりなら「生きていればいいことがある」?
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万博から千キロ離れたこの地でオナホールと添い寝する五月
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ベーゴマを回す夢みし懐かしむ幼き昭和へと還りなむ
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翠緑の若葉に咲ける大手毬五月に集う白鳩のよに
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独りかつする事もない連休も好きな歌人の短歌うたには会える
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いぬだから大切なものを奪われたきみに寄り添うだけでいられた
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晴れ渡る空 さえずりの響く朝 小鳥は愛を語らう如く
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ピゴロちゃん・ねこの原因ストレス? 思案する やっぱりアレか‥ねこビオフェルミン??😿
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