なにか愛でたい世話したくない いつのまにまに サボテンの森
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庭で摘み 茹でて刻んで味噌に混ぜ 春の香りの ふきのとう味噌
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身を削り 君の命に まぶしても、隠し味にも 満たないけれど、
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すぐ冷める恋ばかりしてきたせいで火傷するまで気付けなかった
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成人した 息子にできることも無く 命の力信じて待つのみ
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ひねもすを春の気配をさがしつつ冷え著き夜に豚汁すする
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風強く 気温も低い こんな日は 机仕事を先に進める
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ありふれたハッピーエンドで涙する 卒業式で泣けない私
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家の鍵失くして入れない俺を二階の窓から猫が見ている
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クリエイターなら創作で語れだと?刀鍛冶になってやろうか
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怒ってる? あいさつ最後のマルひとつ マルハラ感性 おそるべし。
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かぎろひの かすめる春の夜くれば おぼろけなりて月かたぶきぬ
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今ならば怒らないのでポリポリとカリカリを食む尻尾を握る
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図書館は無知蒙昧な僕のため 今日も謙虚であれと教える
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逆境を越え挑む春強風も技で味方にゴルフに勝つぞ
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鴬の春のしるしと鳴く門は三輪の山辺の過ぎかりけり
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末永く、未来永劫、終わりなき、いつしか祈りは 呪いになった。
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ヤクルトの 銀紙綺麗に とれぬ日が 三日続けば 悪い予感よ
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恋の歌を教えてくれた 教科書に書いてなかったピンクのリボン
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君に降る祝福がほら花となり 花束となり 今日の日をゆく
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諦めぬこころを教えてくれたひと こころに未だ咲きつづける花
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たちまちに 初鳴神うひなるかみとどろめき おどろかしては春を片設かたま
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五月には木々の芽吹きの中にいて 川に素足を洗ってみたし
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何よりも「意欲」を削がれ寝る日々よ 我苦しめる病の力
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隣から聞こゆる軽き母の咳 白き庭先から来る冷気
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そばにいて ずっととなりに いてほしい はっさく食べるの オレンジカッター
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ひたすらにゴール目指して球を追い並走したる雪と少年
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怖かった?診察受けたのママなのに赤ちゃんぷくり涙を溜めて
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ぽっかりと空いたこころに ホットミルク 専用のチョコを2かけ溶かして
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後光差す 唯一無二の 恩師なり 我らの憧れ 永遠とわに胸に
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