詠んでいく自信はあなたに譲ります 悔やむことなき空蝉の泡
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君と僕詠みきれぬまま返却日『あなたとわたしの短歌教室』
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如月の雨のそぼ降る 休日よ 友は映画に 我はおこもり
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コロコロと枝先につく蕾こそ不意に私の目を奪いけり
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おかあちゃん かくにんしたら またねるよ ちま猫ちゃんは おかあちゃん・らぶ
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甘えたり突き放したりわざとじゃない私は距離が測れないの
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濡れるの嫌 毛嫌いせずに 受け止めよう 恵みの雨を 落ち着く空を
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正体を隠す仮面を並べては 鉄、ガラス、虎、それとも猫か
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死神も神と数えて私たち、ずいぶん長いお祈りだった
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日和よしやってみなはれ背にかかるやさしいはずの春の雨
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パンクした自転車ひいて夕焼けの家路はとおく擦りむいたひざ
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枯渇の木々 雨の雫染みわたり 眠りし冬芽 春へといざなう
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血圧とレギュラー価格がだんだんと近づいてをりまだ夜明け前
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CMがないから見てるNHKやたら番組宣伝多し
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言語化はできないけれど諦めず突っ走る古希まだ若いから
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検診の 結果出た日の 晩御飯 急遽変更 健康メニューへ
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桜の木ほんのり樹皮があかいのは雨のせいかな春のせいかな
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雨もやにあずけて行こうほころびを癒していくさ僕の呪文で
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まじまじと 俺の顔見て キミが言う まつ毛が長い 事実確認?
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ねぇ君 朝からそんなに 走りまわらず  ストーブのまえ まったりしようよ (愛猫へ)
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もう少しもう少しだと言ってみる桜のそばで君と話そう
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予備校の壁に掛かった絵みたいにごくありふれた暇な一日
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初に受く床上洗髪囲むの 明るき声に 緩む冬の陽 (在宅療養より)
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春の旬何だったっけとググる日にスーパー棚には輸入魚並ぶ
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花屋にも春の色合い並ぶ時期少しお洒落をして出かけよう
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パソコンのマウスを置いて立ち上がるコーヒーサーバーまでが遠くて
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聞こえ来る カーペンターズ ラジオ深夜 ひょっこり春 連れてきた
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マス層を ゲンナリさせる 値段とて 笑うしかない 苺に罪なし
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雨催あまもよひ 冬の星座の無き闇夜あんや とこに就き 明日あすの雨を待ちぬ
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「体験と経験の差は観察よ」ナイチンゲールの実地の叡智
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