知らぬ間に食いしばった歯ゆるめれば 自然と笑顔 戻ってくるさ
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『オレンジ』と名を冠してる建物の看板以外すべて偽り
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‪せめて死ぬときは惜しまれたい いまだ、いまだとまた引き返す‬
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ひとりではできないことをしてみたい例えばキスとか心中だとか
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完璧な 人などいない 人は皆 ストレス抱え 今日も生きてる
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味気ない 独り暮らしの 朝食に 家族団らん 恋しくなった
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次の恋 心で感じ とってみて きっとステキな 愛に変わるわ
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融けちゃったミルクチョコレート誰のせい 私のせいか、そうか、私か
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関節のぱちりぱちりと鳴る音は焚き火と同じ周波数です
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天国にドリンクバーはあるのかな おかしだけだとノドかわくかも
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あの街の洋菓子店のショーケースみたいな歌を詠んでみたくて
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美しい言葉を五つ並べても美しい歌にはなりません。
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「ニュースです。女性の自殺者が増加傾向」 「増加」 「増加傾向」
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かなしみはゼリーをすくう舌ざわりやがてゆっくり透明になる
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「死に場所を選べるのなら、君のこと 守りたかった」 花は歌った。
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風邪ひきの昼、テレビ窓通り過ぐ シロナガスクジラに似てる夜
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好きなものから消えてゆく呪いなら最後まで僕は残れるだろう
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光線の届かぬ部屋が寒くなり ここが惑星だと思い出す
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一点にあずけていった緊張を解き放していく微睡みの中に
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リラックスと仮名で称してぶらぶらと脚をなげだすカウンターチェア
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幾つもの乃が美のパンの香りづけこもる封書に晩夏の風が。
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君の手の温度と皮膚の手触りを思い出にすることを許して
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手の中に活字に起こせる物はなく 過去をただ悲しんで進む
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柔軟な発想力はどのようにしたら身に付くものなのですか
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ふわふわと積もって消えぬ白銀の世界の中に君を埋めたい
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空腹は調味料とか金持ちが何言ってるの、黙って頂戴
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時刻む 砂一粒のきらめきに 積もるる日々は 確かなりけり
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然ればこそ 天の高さを人は知る 独り歩める影を伴ひ
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剥がされた仮面の色は何処へ行く 思い出せずに今日はネイビー
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生きてきた 時間の方が 長くなり 愛も恋も  砂の如く落ち
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