Utakata
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教祖
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こころとは空き瓶のよう吹く風にやつれた声で返信をする
7
ウィンドウの反射、真顔の猫たちがわけもわからずZARAを着ている。
4
人生を恨み続けることでしか息ができない人に幸あれ
6
冗談でさておくな この赤らんだ頬の熱さをどうしてくれる
6
頼むから、なんか大事なこととかは 知らないとこで起こってほしい
7
君の好きな人が全員嫌いだと気づいちゃったから君が好きだ
4
性欲も愛の一つと知るまでに青春と恋を一個潰した
18
街灯と 夜景の綺麗さと いつか見えなくなる時が来るなんて
3
題名を略する時に捨てられた たった数文字みたいないきかた
9
「〇か×で答えなさい」と言う問いに
-
(
ハイフン
)
書いて返す人生
5
生きるのが嫌になったらまず職を辞める人だからなんとか生きてる
2
どれほどに平和に暮らした年であれ 天才の死なない年はない
2
死にたいを死にたくないに塗り替えて あなたの腕が我が蜘蛛の糸
3
本殿前に
蜻蛉
(
とんぼ
)
の浮いていて お前も無事を祈りに来たか
2
本当
(
ほんたう
)
はてんぷらなど供えたいが 怒られるので辞めた墓前
4
ディストピアに成れとぞ思ふ学校も就職先も考えたくない
2
チョコなどを男どもは見てはいない 視野にはおっぱい でっかいおっぱい
3
ツムツムのハートが送られてくるので 元カレが生きてることだけわかる
4
からださえ思い通りに行かぬのは神様からの借りものだから
5
朝ぼらけ
福良雀
(
ふくらすずめ
)
と
鶯
(
うぐいす
)
が普通道路で息絶えてゐた
3
生きめやも寝起きの霧の美しき それにつけても飯の旨さよ
1
てっぽうと焼けてる家と工場と 月のかぐやよ今日も煙いか
4
恋人よあなたの夢は何ですか そこに私はいるのでしょうか
1
ゴミ袋一番最初に入れたもの かつておまえが寝ていたところ
4
通学路 電車の窓のケンタッキー これからも行かないだろう場所
1
コピー機の用紙の温度 暖かいだけで寄り添いはしない温度
1
父親に殴られた頬が痛む日も バッハの音はいつもきよらか
3
いつもより肌寒い夜に食べていた昨日の残り 冷めた味噌汁
1
悲しみの隠喩のような雨が降る 嬉しかろうと 寂しかろうと
6
混凝土
(
コンクリ
)
の透視図法のビルの間で 凍える真冬 零下 東京
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