雨雲の 一時休息 かすかにも 東の空に 上弦の月
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霙ふる中を チビ猫連れ帰り オヤツをだしたが「それどころとちがうにゃ!」(ぷんすこ😾)
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花粉症止まらぬ鼻水どばどばと 砂漠に居たらオアシスできる
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春めいたお店を巡りじんわりと置いていかれぬようにと焦る
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スーパーで父がもとめし金時は祖母が作りし味によく似て
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少しだけ不調報告添えながら良くも悪くも「変わり有りません」/医師の問いかけに
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ストロベリービュッフェもだんだん高くなり いちご狩りのがいいかもしれない
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さむいのも 気の毒なれど 明日の予報 「多い」花粉も ねこには辛かろ
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チビ猫のばんなのかなぁ おかあちゃん チビ猫 おさんぽお病院 いきたくにゃいな(じー)
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窓の外冷たく強い風のを聞いてゆっくり黒豆茶飲む
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春と聞き花々たちが競い合う 丘に立つ君飾らぬ笑顔 
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あの春に一生ぶん大好きだった もうないけれどたしかにあった
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子が生まれグループホームの祖母たずね写真を見せし雪の翌日
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歌のなか幼き我はやさしくて祖母の瞳の我に感謝す
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たまさかに祖母の歌集を見つけをり巧みにつかう旧仮名遣い
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「手をかけたときほど子らに不人気」とぶり大根と愚痴をつまみに
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鉢植えの小型のスイセン咲きだした日射しは強しいよよ春近し
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雪催ゆきもよい 冬の装い 弥生とは思えぬ街に 風は冷たし
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ダメなとこ いけない所 注意され 汚いものを 扱うように
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疑われ 気味悪がられ 見下げられ 警告されて なんぼのもんじゃ
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鳩が舞い 朝日が昇り 空気澄み 命が燃える 今日が始まる
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美しい 自然の内に 包まれて 何をぐずぐず してる人間
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アルプスのあの丸窓にあこがれてまた巻き戻すVHS
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薬切れ 耳鳴り治す 望み薄 効かない薬 もらいに行くか
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諦める 歳じゃないよと 老人を 励ます言葉 虚しく響く
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久し振り 鮮やかな青 今朝の空 忘れていたよ 神の祝福
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このままじゃ いけないことを 知りつつも 進路変更 難しいもの
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学校で サビオと言って 笑われた 薬箱見る やっぱりサビオ
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笑うしか ないほど痛い 足つぼを 必死な顔で 押す足つぼ師
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暖かい 布団をかぶり 顔を出す 目と鼻だけが 朝日を浴びる
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