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ちいせぇな器の値打ち大赤字ルージュの伝言勝手にしやがれ
7
免許証 返納したと 言う友の 少し寂しき 笑顔脳裏に
25
触れたなら 戻れぬ場所が あると知り 距離を測って 季節が過ぎる
12
うららかに空に舞ひたる白き影迷ひ鳥かなひとたび見ばや
8
ビー玉の 入り口はまだ 解らねど ラムネに映る 夏の入り口
29
夕間暮れ 坂を上らば 西方に 幽かに見ゆる 水色の富士
32
月代
(
さかやき
)
をつるつるに剃るちょんまげが 今も続けばハゲに悩まぬ
16
参道で砂利を踏む音問いかける頭を垂れる枝葉に学べ
7
もう少し滞在してもいいのかと思うくらいの歓待せねば/老母と老猫
19
「そういやぁ モグラ対策 せなアカン 」 この上のない 穏やかな朝
13
坊主刈りの男高生と朝電車 密度は違うが私も坊主だ
15
人が出るスマホ忘れた時にこそ茫然自失嗚呼情けなや
5
お布団の引力強い朝6時やっと振り切り今日も始まる
10
自治会の 無言の圧と 刺すような 視線が不快な 資源ゴミの日
14
冬用のラグを持ち込みお洗濯朝日差し込むコインランドリー
8
黄昏の夢のチケット手折りつつ 今宵 神話の証人とならむ (2025.4.27 上谷沙弥VS中野たむ戦より構想)
11
坊さんとお布施のことで喧嘩して一夜明けても今朝まで憎い
20
姫シャラの蕾に小鳥くる庭にあおの小さき夢の膨らむ
31
微睡みて 夢で幼き吾子
抱
(
いだ
)
き 目覚めた腕にぬくもり残り
20
午前五時今日一日を思案する 「会議」「出張」死語なる定年
19
よく見らば可愛い花なりスイカズラ
香
(
か
)
の満ちし道夕暮れの時
35
まだ五月 きょうは真夏日あるらしい 朝の薫風全身で味わう
19
老ひるとは 亥の刻過ぎきし刻限は 夜更かしなどは夢のまた夢
23
怯えるな
賭博
(
ギャンブル
)
めいた
恋ならば
負けると知って
全てを賭けろ
6
煙ごと 夜風に混ざる 面影が 春の終わりに 少し遠のく
7
あらふしぎ
厚みを帯びた
札束が
跡形もなく
ごんぎの様ね
2
火をつけて 煙の匂いに 思い出す 不機嫌な顔 空の灰皿
7
擦り切れた 脳髄すでに 朧月 映し出しける 己の顔を
10
遊技場
やめよやめよと
思えども
我満たすのは
いつも銀玉
5
目にしたる 裏磐梯の 花々に 我を忘れて ひと日預ける
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