昨日会い今日もLINEで会話して会いたさ溢れる日曜の夜
1
ロマンとか要らんよ、うまい飯食ってお風呂上がりに桃鉄しよう
3
林檎には芯が葡萄には種がある捨てないでくれ母よ心を
2
近づけば近づくほどに遠くなる君の心はどこにあるんだ
1
手に提げたビニール袋がどちらかといえば私を連れて帰った
1
虫さされムヒを塗りつつ思い出す昨日の夜君との花火
1
「お疲れ」や「忙しかった」と交わすLINE 気づけば日本酒 半分空けてる
0
「寒さむ」と声があがって身が震え秋の訪れ感じる早朝
3
五輪見て「自分も出たい」と語る子の 机に運動会中止の紙
2
授業中窓の向こうの体育を眺めているのもあと半年か
3
たれひとり入れぬ書斎の本棚に日がなつ告げてまた埃落つ
0
乳色の目薬をさすきみの朝山鳩たちのくるくる唄う
0
江戸時代海だった街に住み着いてわざわざ電車で海を見に行く
11
わたくしが愛せなかったビル群の十人十色を溶いた灰色
8
貴方への言葉を装填した銃を 携行しておく。セーフティは外せない
0
太陽系宇宙の中の一点の豆腐屋で厚揚げ二枚買う
2
「少しだけ立ち止まるのも良いですよ」 (また歩けるとも限らないのに?)
1
俺を射る吹き矢もうっかり吸うだろう石鹸水でむせてるつむじ
2
ボールペンカチカチさせて爆発を期待している悪い子だれだ
2
「天使が通る」とはよく言ったものだ ホワイトノイズの向こうの君
1
朝はいつも布団の上で真夜中にうたった歌を思い出そうとする
1
目が覚めて忘れた夢を思い出すとき、死んだものしかいなくなっている
1
傷ついているのよ君は 無自覚の白いTシャツだけが知ってる
0
二週間前の僕らの生活を試されるため おでこ差し出す
10
あのヒーローの連続パンチが堪らない、最後のキックとビームも素敵
2
彫刻刀カボチャに刺して顔にしてきっと月末はゆうれい騒ぎだ
2
灰でしか息ができないぼくたちはキスをするたび苦く溺れる
2
呼吸するあかい火種だけが明るい 死に絶えた部屋燃やしつくして
3
帰りたい (あの日の空へ) 帰りたい だから私は 上ばかり見て
2
借りものの晴れ間が過ぎ去り残るのは湿ったにおいの淋しい夕日
2