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肩の荷を 下ろしていいよの 一言で もう一踏ん張り 出来る気がする
8
古都町の見上ぐお店のカステーラ文字の風情に時は褪せゆく
14
舗装路は 嫌だ嫌だと 泣いている 命を奪う 暑さ生み出し
11
遠回り いつもと違う 帰り道 こんなだっけと 変わる街並み
8
8・12 四十一年 間近なり
日航機事故
(
1985年
)
昭和の終わり
13
雲を分け 横切る月の 一時は 高貴な人を 送るが如し
11
その人の生き方に合うものを見て生き方に合うものしか見えない
4
金縛り? 違うよ私が抱きしめて動けなくしただけなんだよね
4
閉じた瞼を視線がなぞる遠く三日月愛でるよに
朝
(
あした
)
きみの瞼は彩づく
14
遠く鳴る 夏の歓声 ひとり聞く
4
一瞬の 冷風が裂く 夏の夕
4
冷気刺す 筆記音だけ 満ちる部屋
4
祭り果て 闇に表情 隠しけり
3
誰が私を愛すだろうかというジレンマを抱えながら死ぬの?
2
本店に 移動と聞いて LINEする 3年前の 既読の続き
4
仕事とか人生だとか愛とかに効くまじないを明日教わる
5
そうめんの具材にキュウリ刻む夜 君の好みをふと思い出す
6
恋
(
こい
)
すてふ
我
(
わ
)
が
想
(
おも
)
ひこそ
隠
(
かく
)
しけり
色
(
いろ
)
に
出
(
い
)
づると
露
(
つゆ
)
も
知
(
し
)
らずに
6
忍
(
しの
)
ぶれど
伝
(
つた
)
はり
広
(
ひろ
)
む
我
(
わ
)
が
想
(
おも
)
ひ
恋
(
こ
)
ふと
知
(
し
)
る
知
(
し
)
る
時
(
とき
)
のまにまに
7
地域猫 宵の口まであやしたる 七歳男児は放置子なりや
8
またねから ずいぶん時が 経ったけど どうにかこうにか まだ生きてるよ
12
今月も 終わりを告げる 熱の中 夏の始まり蝉が鳴く夜
7
還暦を過ぎた私を親方はあの日のように「ちゃん」づけで呼ぶ
20
セルフレジ導入されしスーパーの有人レジの列の長さよ
12
さよならを言いそびれてる七月はなあなあと鳴く猫 さようなら
8
山並みの向こうの街は見えないが入道雲の頭が見える
14
返信が待ち遠しいの もっと話したいの 愛抱いてたいの
5
ゆるゆると落ちる落暉を見送るか麦稈ロールは
傾
(
なだ
)
りに並び
20
ぼんやりと 窓から眺める おぼろ月 ときにゆだねて 今を忘れる
15
日が暮れて少し涼しい風が吹く夏の魔物がこっそり起きる
7
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