酔ひ醒めて うだる夜風に 気を散らし 露台に出ては うたた寝煙草
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歯ならびのきれいな月だね八にしろ葉にしろ夏をゆっくり食べる
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猫脱走 野良猫対峙 向こう傷 病院で叫ぶ 若き日の猫
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宵闇に 爆音響く 橋の上 花火見て知る 今日より葉月
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逆流は 首都に押し寄せ 死地と化し 逃げ去るところ 灰が降りたる
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焼肉は独りで食べるがよろしけれ 食歴違う他者を交えず
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炎天下歩きに歩いて滝の汗 川崎鶴見区工場地帯を
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雷か夕立くるかと期待せど なんのことない近所の花火
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飲むべきか 飲まざるべきか 思案すれ 迷うなら飲めと 背中押されて
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聞こえ来る花火の音を乱すのはヘリの羽音で風流でなく
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雷も流石に空気読んだよう花火大会夕立もなく
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長雨に 暖房焚きて 車ゆく 南酷暑に 北冷害思う
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大八洲おおやしま 告げ文あまた なゐ震え 我が身助けて 人を助けむ
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避難路もヨウ素剤もなきままに再稼働だけ進める国民
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「原発はどうなりました?」「さあ」とだけ首を傾げてとぼけるおまわり
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世話人に 御祝儀頂く 再旅路 使ふは野暮と 額に飾らむ
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墓場まで持ってはゆかぬ報道もされぬ事実が被災地にはある
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難病の婆三人を捨て置きて酒飲み爺ども津波見物
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ボランティアしに来たはずの坊さんの話し相手で一日暮れる
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射的でさ大きなクマを狙うきみ わたしは狙ってくれないのかな
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長く待ち ブーゲンビリアの 花が咲く 辛抱強さ 教えられたり
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晩年の母が愛した文庫本 動けぬ母のこころ満つる時間とき /東野圭吾さん ありがとう🙏
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空いている席を見つけてすべり込み スマホいじくる若い男が
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きみとはさ ずっとうっすら喧嘩して ずっとうっすら仲直りしてる
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おそろいの浴衣着たのに「友達」なんて言ったきみを打ち上げたいよ
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銀色のUFO停めて宇宙人も 浴衣姿で花火見上げる
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ジャズを聴く 回り灯籠 目をつむる あの方はまだ お元気かしら
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詮なしと打ち棄てられたる鉢ひとつ 月下美人いざほころばん
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喫茶店さてんにてアイドル語り遊園地はしゃぐ彼女は五つ年下
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変な人 キミに言われた 時だけは 素直に思う 俺で良かった
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