下敷きに推しの切り抜きはさみこみ昭和の子らは恋をしている
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いっぱいの感情抱え歩けぬなら苦しみだけを選んでちょうだい
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やわらかな日射しが窓を温めてる 少し眩しく珈琲啜る
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ラジオより春告げのうた聞こえ来て胸を開いて顔を上げたよ
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ひなたには 満開の梅 見つめつつ 桜と喜び 孫がはしゃいで
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猫型のスポンジ週末替えようと 思ってそれから幾日経つか
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受付が診察券までかざすだけ「お願いします」を言うこともなく
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無意識に沈んでたのかこの俺は?ふた親おくり幾星霜も
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あなたが強く抱きしめる このまま骨まで折って愛してほしいの
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目も耳も E判定で この先も 雇ってくれる 保証はないな
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案の定 今年の抱負 二月目 肩こりのため 一旦休止
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和服着た 清楚な人と すれ違い 貴女を想う 祇園の小路
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貧乏で なにもやらない 父親に 息子の批判 グサリと刺さる
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甘菓子を頬張るあどけなき孫は戻られぬあの春の日のきみ
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『風桶』をはじめから聞く暖かさ十八になる孫娘いて
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高校生の 短歌読みして 胸キュンと 我はも一度 高校生となり
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君のいる 朝まで少し バスを待つ ただ君想ふ 頬に春風
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忍び寄る老化に抗いあれこれと 試して来たが 未だ効果無し
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八戸であがなひきたる八幡馬 男馬女馬を離して飾る
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皆は言ふ人は一人で生きられぬ さふでもないと私は思ふ
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脛から血 口から椿 手には愛 北風の中走るあなたは
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人生が終わったなんて恥を知れ!オレも同じさ崖を飛ぶんだ
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いつもならバレンタインデーバレンタインによく荒れた冬将軍の姿が見えぬ
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垂れていたつららも消えて晴れ渡る空色西に走る電線
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めくるめく欲望さらけ出すなんてするもんですか嫌われるから
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寝不足で窓の景色もぼんやりと 春霞かと見紛う朝
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ゆれながら春を待つだけ来年の君を知らないTシャツを干す
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忘れ物してきたようで落ち着かず春の私はちょっとせつない
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人集まれば とんがり帽子 丸くなり 老若男女 果実食べ / 新政権への危惧や不安 淡い希望や期待
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明け方に川鵜の群が空覆ふ ヒッチコックの「鳥」を思ほゆ
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