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G
パンが意外に似合う彼を見たスーツ姿も素敵だけれど
4
やわらかい月の
二十年
(
はたとせ
)
祝う日に雷雨重なるテラスでケーキ
7
雨降りて 濡れたズボンは いつの日か 今は車で 濡れることなし
4
その瓶の青い星砂倒したらそのままあの子は龍となった
5
出してきた退職届はフリクションいっそこの熱で消えないだろうか
9
あと少しそうやって伸びた後悔とこの先百年共にいること
7
偉い人 戦争止めて 偉い人 災害止めて 偉い人どこに
13
庭先にぐんと伸びたる夏の花赤きカンナは
炎
(
ほむら
)
たつごと
33
ニラレバと レバニラの差は ニラの量だって 信じて 言い張った俺
5
国揺らし またも肥後の地 襲いたり 麻生やしへの 神罰なのか
6
植物に水をやるのと同じよに ねこに水をやる 枯れちゃならぬよ
25
正月も
無沙汰
(
ぶさた
)
の神社へお祭りの
支度
(
したく
)
に華やぐ夏も善きかな
22
朝目覚め 天井見あげ 深呼吸 今日も生きてる サア 起きようか
8
眠れぬ夜余震にわれ勝つ空中に罵詈雑言の浴びせ倒しで(被災時のわれ)
3
ばかみたい 初速がすべての人生だ だけどこのまま走ってみたい
4
三十年いったい何をしてきたの クーラーも付けず備蓄もせずに
3
木陰では蝉の声さえ涼しくて 耳から先に夏がほどける
11
年取れば 孤独になるのは 当たり前 楽しもうよ もっと孤独を
7
君に恋しかけたことも含めよう 終活候補のアオハルとして
10
気がつけば晩酌時の過ぎ去りて VBAははじめの一歩
9
注文をいつも私に決めさせる優柔不断
O
型の彼
4
吾子と見し夕空走る稲妻や
十
(
とを
)
を唱へて遠雷のする
17
君は来ずグラスの汗が物語る焦りと長き時間の流れ
20
夕空の隅を引き裂く流星へ一瞬願う時間よ止まれ
14
コキュコキュと白砂踏みて日傘挿し雪の日思う九十九里浜
20
とときなるサーマル乗りて輪を描き鳴く鳶追ひて烏はなれず
4
船に乗る 可愛い幼兒 隣には 太った母に 本当かしら
4
平成に生まれしわが子誕生日いくつになるか令和に迷う
7
猛暑下の給水の列眺めつつ蛇口の数はふえないものか
14
ルツェルン湖 波音聞こえる 暗き夜 言ってみたいな 甘き台詞
4
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