ぼへさんの「略奪愛」が気になって ググってみたよやっぱ大映テレビ(笑)
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口元を指せばおはなと答える甥っ子 全てをまるっと愛す
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ヨーグルトをゴゴガと呼ぶ甥に 昔の私を重ねる母の目
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本捲る指のささくれに気付く 貴方は気付かないでちょうだい
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おそろしい時間でしたね、くわしくは存じませんが紅茶をどうぞ
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雨上がり レインコートを 着た犬が すれ違いざま 俺らを見遣る
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通り雨 俺もお前も 傘なくて 会話もなくて 手は繋いでた
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久々に書いてみようか 指先は書けなくなった 夢物語
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縋れども 縋れるほどに 崩れ行く 希望は正に 泡沫Utakata如く
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踏んづけたチューイングガムにありがとう 背が伸びている二十五の秋
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やめるんだ、すずちゃんだめだ、やめるんだ(棒)いやだよアニキ!好きなの抱いて!(棒)/『略奪愛・アブない女』より
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どこからやり直せばいい いつまでも新卒 毎月胃腸炎
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思いつき 行動したら 最高や 良かれ悪かれ 我の宝に
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聞いてみて 同士が多く 気が付いた 「割とどこにも 同士は居る」と
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意味を捨て問いを捨てたら過去も捨て時間捨てれば身軽になりし
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入院の話をすれば「私も」と目を患ゐる知人の多し
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うす暗い診察室で腕をくむ写真撮影待つ左目は
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昼前の待合室の長い椅子行き交う人の靴をみており
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人は四季 風の旅路に浮かぶ舟 散りゆく花も波にきらめき
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ときどきに恐ろしくなるこの口はわたしが第一志望だったか
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無力だと感じた胸のとげとげをそのまま渡してしまってごめん
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まだぬくい席に移ったきみたちが座りたければ座れるように
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陣痛に耐ふるつまの手にぎりをり痛みを分かつすべあらなくに
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ごめんな俺がお前の分も椎茸の出汁取ればこんなことには
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焼き芋がおいしい秋が来なくってしかたないからアイス齧ってる
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夕暮れに 花と目が合う 散歩道 手を振る様に 揺れる秋桜
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でか頭目の下はクマ日焼けありパンダと何が違うというか
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消えたくて陰のベンチに座り込む しかし定時のオレンジ灯が
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懸命にペンを動かす老爺見てふと可笑しみが込み上げ来たり
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十月の半ばに半袖短パンの部屋着で過ごせる異常気象か
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