大切な 人をなくした 短歌うた詠めば そっと静かに 「いいね」は増えて
12
九十九折りつづらおり」一つ背伸びのその先はゼロに戻りて木阿弥の知恵
8
文字通り七転び八起き0歳の 向上心につくづく感心
10
東京は次の電車がすぐに来るその基準とは田舎は違う
6
赤ちゃんは泣くのが仕事と言うけれど 泣かせてゴメンと毎日思うの
11
自家用車必須の昨今保護受けて車手放し引きこもりなる
9
澄み渡る空は私を連れ出して残りの秋の枯れ葉踏み行く
22
ペロペロとソフトクリームなめてみる 幸せなんてこんなに簡単
16
リモコンを二つ抱えて タヌ猫が 今夜何観るか思案している
11
人脈を 広げることで 道拓く 趣味と交流は幅広くね
4
旅行記を読んで心は高原に 駅まで歩いて旅する気持ち
7
子のまえで恥をかいても怒鳴らずに笑える人になりたいものだ
12
往く秋と 慣れたフリした旅人を 乗せて電車は どこまでも行く
10
今は理解わかる かつての親の心情が 全てを許せる訳じゃないけど
10
持経寺の水子地蔵に真向かいて経をとなえる媼と娘
6
降りてきた 電波アイデア受信し 筋書きへ ここから光らん作家性
4
朝がきてゼンマイ巻かれし人たちは 無言で向かう職場へ学校へ
11
見て欲しいでも試したい出来立ての湯気の立つ間はいつだってそう
6
十月の歩道彩る濃いピンク 夏から主役 おしろい花達
7
モンブランふたつ買ったと豪勢な万年筆と思えば旨し
10
疲れてる時ほどうまく休めない真似したくなるムンクの叫び
10
欲しいのは請求こないカードとか万引き自由のHERMESの店
3
紐づけたカードあるはず還元は現ナマいいな出番だマイナ
9
姿なく 消えたご近所 老夫婦 何処いずこにゆきしか 知りたくもあり・なし
7
酷暑過ぎ、爽やかな風感じるも、短い秋に無くなる季節感
6
自分のため購わぬ値のぶどう買う 母に食べさせたいと思って
16
ドイツといふ 素朴なパンが美味なりや 大人の味覚に近づいたかな>神戸はパンの街
6
光りへと 導く糸は 素粒子の 石をも透す 人は宇宙
13
俺はもう、だめだ炬燵に食べられた 馬鹿言ってないで出掛けるんだよ
17
様々なウタで人生垣間見る 映えバエ写真よりこころ沁み入る
20