飛行機は交互に赤と黄に光る 言葉に出来ぬそののすべて
5
老いた街 亡霊たちに別れ告げ 路上に溢れる愛を求めて
6
真夜中にアイスクリーム食べたいが涼しくなるなら「おばけの天ぷら」
14
今年初エアコン作動年ごとに熱狂ぶりが高まる地球
17
友人と遊んだ帰り道一人、永遠がないことを悲しむ
11
お買い物下手な私を責めるよに抱えた袋傘からはみ出る
17
都合ゐゝ無機質として使はれることを愛とは呼ばないのだよ
7
月光 うさぎの姿 見る頃は 満月さそう 月見団子よ
9
懐かしい草の香に誘われて 霞が見せる砂の城かな
6
青空に 映える城に カメラ向け 歴史よ今に 伝わる想い
7
ひたひたにしみしみにした食パンを模したオモチャをにぎにぎとする
6
一面の紫陽花尽くし夢叶う 忘れたくない目に焼き付ける
9
「安室さん」けっこうわりと ショックでね 星矢セイヤの頃からファンであるから
12
今日は疲れたからとスーパーでカゴいっぱいに酒とおつまみ
8
大空がキャンパスなら何描こう考えるだけで心が踊る
8
茂みから 勇姿現れし 知床の 遡上のマスを 我が物とせし
7
生活の刹那そのまま切り取って湯気が立つよな歌詠いたい
51
コスパ悪し エンタメショー 都知事選空疎なり わたしの推しは チョコミン党
7
折り合いが課題ですねと言われたよ違うよ単に真面目なだけだよ
7
七月のシフト書き込みる手帳 今年も半分過ぐるは早し
22
気合い入れ シャチハタインク 入れ過ぎて 押した書類が 日の丸となる
34
薬局の貯めたポイントで買った酒 悪酔いしそうで少し控えめ
7
雨の中 生き生きと咲く 紫陽花と 頭痛が知らす 梅雨の訪れ
17
初めての鰻屋 味は過去イチなれど 思い出はキミを超せない
13
夕暮れは寂しいものと決めていた 幼き頃の一人の夕焼け
12
豆を煮る母の前にはメモ一枚 「鍋の火を見る」焦がさぬように
10
死んだとき生きてたことの尊さを きっと分かって泣くんだろうな
8
幸せは自然の中に見つかりぬ 草、風、水、木 ただ見るだけで
7
僕のことしっかり漢字で呼ぶ君は 真面目だなあ、ああ、好きだなあ
11
自転車で歩道を逆走マジやめて!驚きスマホを落としちゃったよ!
4