Utakata
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白々しい黄昏に悪態をつく一人暮らしに慣れてしまった
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遠ざかるサイレンの音が潮騒のように耳元で溶けていったね
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もう居ない犬の毛がまだセーターの袖ぐりに付いていた年の瀬
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詩を書いて破り捨ててはまた書いて何を伝えたいわけでもないのに
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稲妻の唸る夕べは仄暗い海底を這う毛蟹の気分
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ねむれない夜にひとりで咳をして孤独を自分で憐れむ遊び
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かなしいと書けばかなしく思えてくるけど本当はさみしいだけさ
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虹が立つ そこに在るのにそこに無い 思い出せない思い出みたいに
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おもむろに干からびていく 夕暮れに立つ向日葵のうなだれた首
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サバンナの果てでキリンに餌をやる 今日も誰にも届かない歌
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なまぬるい風呂に足だけ漬けている 窓の縁に居る蝉の亡骸
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