梅雨明けて心配事は水不足 日本の緯度は砂漠と同じ
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二時間後電話使えぬ脅迫が 二日後ごとの自動音声
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七夕の笹を切ろうと藪に入り 右足脛に七日の負傷
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東雲の 静けき朝に鶯の 澄み渡る声舞い降りるなり 
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だからこそ万能心を賦与されて天が押印産み落とされた
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真夜中の作業、最中さなか。ひとやすみ あなたの寝言は栄養剤
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生き続けたら悲しいので一度死んで まっさらなわたしなら愛せるのかと
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今日からさ、わたしもきっとクリエイター だって、前髪作ってるもん
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仰向けのきみの人差し指に手をかざして触れてちょっとだけ橋
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提灯の続く人気のない道をひとりで歩き着いたコンビニ
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手をあげることができない教室でアメリカなら死んでるなと思う
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「妄想」という名のローカル線に乗る パスポートなんてないのここには
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ホラーマン、ほんとはきっと最愛の人がいたかのように陽気ね
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解読をしているんだと思うからきみが無口でいるとうれしい
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キンキンに冷えているほど麦茶から伝わる母と祖母のぬくもり
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パチンコに勝って勝手に買ってきて「分かってくれ」と銀歯光って
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ひまわりはよく見なくてもひまわりでハトはじっくり見てもハトだね
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母さんの知らないあなたがいるようにあなたの知らない過去の母さん
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眼差しが手首と肘に突き刺さる娘は素直になあにと訊いた
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待ちぼうけ からの重りを 外せずに 靴に水染み 沈没間近
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どうしたの?腕の傷あとリスカみたい。そうだよなんて言えるわけない
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逢はで経る しとどに濡れし 枇杷の花 雨は止みても 光射さざり
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人知れず 契りも交はさぬ君がため 淡く執する わが心かな
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眠るのにも力がいると思い出す、プールの前のゆううつが欲し
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明日の朝 パン屋に行くは 必須マストでは ないから眠れ 気負わず眠れ
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言の葉に 出でぬ想ひの深ければ 袖に隠して 淡く執どむる
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合格と 言われることは 何歳に なってもずっと 嬉しい言葉
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じっとりと 肌に纏わる ジメジメが 私の心 蝕んでゆく
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段々と 頻度が下がる やり取りに 予感がするの 恋の終わり
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価値を全部無くして 猫を膝に乗せて笑っている 現在
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