青々と杉玉下げて蔵のさき郷の秋はゆるり進みつ
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真夏とは言うけど真秋とは言わず 真秋を走る風になろうよ
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オタクなら推しの友達までは推し 気づけば推しの友達が推し
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面白いと後ろの席の彼が言う漫画の名前を覚えて帰る
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リクルートスーツにチェックのスリッポン合わせて風を切る学生街
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カラカッサみたいな枯れた枝先にノジコが鳴くよ「峠に雪降る」
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新月を盗んで睫毛にかさかける少女は潮騒指をくぐらせ
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流れ星 星屑のような日頃の願いが 頭の中にかすめたる
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天の川はるかな宇宙見渡してこの地球もまたその一つかな
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冬の夜に消えてしまった飼い猫よ「老兵死なず去りゆくのみ」か?
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殴られていまだに燃ゆる頬傷よ父のおもかげ暮れなずむ秋
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夏終り蛹のままに轢かれし蝉生まるることさえ能わぬか
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桜散り卒業の日にいちどのみ言の葉交わせし少女のひとみ
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愛のバラ 夕暮ひらいたさようならおあいこだったよきみの弱さと
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うつせみのフィギュアが入る誂えの箱は捨てない世の人なれば
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長袖のカッターシャツを二回折り裾を出してる彼が正装
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一日に2リットルほど水を飲み全部目から出て心が痩せた
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存在が手段だとして目的は「虚無を形にすること」かしら
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コンビニでついついホットスナックを買っちゃう感じで子孫を作る
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美しく忘れて暮らす遠雷や滅んだ花束のことなどは
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きみの声でエイジングされたイヤホン心なしか曲まで甘い
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気を抜けば死へと傾く天秤を片腕で支え続けています
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はじめての街で拾いし夕星ゆうつづをきみの窓にもそっと届けむ
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下校時刻迫りスカート揺らしつつ階段走るシンデレラ達
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お下がりの祖母の服着て電車乗り祖母の家までファッションショーさ
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ごめんなさい 黙ってたけど 本当は もっと真っ赤なリップが好きなの
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揺れそよぐすすき穂とまる赤とんぼ飛べ空よりもまだ空の上
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塩茹でのピーナツかじる冷えた朝ことしも終わる十二週後
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この星が わたしのものでなくっても 月が欠けても それでもきっと
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足湯くらいなら用意できるかもここ最近に流した涙で
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