想夜  フォロー 8 フォロワー 10 投稿数 192

「そよ」

夏色に染まりつつある教室で君の笑顔は眩しさを増す 

見る度にニヤけてその後泣きそうになるああ私恋をしている 

帰り道同じと知った君もあの桜の下を通っていたの 

秘めていたものさらけ出すようにして君はポツリとロックが好き、と 

雪のこと「六花」と呼ぶと教わった物知りだった初恋の人 

音ズレが激しい動画のようなんだ体が心に追いつけなくて 

文化祭準備を終えた午後八時この空はもう二度と見れない 

笑わない彼女が笑みをこぼすたび僕の心に向日葵が咲く 

夏服の彼の背中が眩しくて あ、今私、恋に落ちた、 

「好きだ」って貴方が言ってくれたから私は私を好きになれたの 

数学はさっぱりだけど現国は得意で君の気持ちも読める 

前の席隣に座るふたりとも耳が赤くて甘酸っぱいね 

君の背は対角線の端の席遠いよ次の席替えこそは 

今日の風白く儚い目の前の君を天使に変えそうなほど 

エアコンと自然の風を感じつつパソコン室で白シャツ眺む 

「あえいおう」渡り廊下で演劇部出してる声は誰もに響く 

丁寧で見やすい板書の先生の授業は背筋を伸ばして受ける 

教室が嫌いじゃないと気づいたら風がそよいだ午後三時半 

誰にでもそっと誰かを想うがあるから星は光を放つ 

「またあした」優しい君の挨拶がぽすっと僕の心に届く 

プリントを回す時目を見て「はいどうぞ」なんて言うのは君くらいだよ 

どろどろと絵の具が混ざっているようなまだらな色の私の心 

目が合っただけでキスでもしたような甘い気持ちになる片想い 

「私」でも「僕」でもなんでもいいからさ自分の好きな自分でいてよ 

アイドルのように無理して笑う君無理すんなって言ってやりたい 

この恋は蜂蜜みたいな味がする濃くて甘くて胸が焼けそう 

ああもっと聞いておいたら良かったな眠い授業も貴方の声も 

初夏の夜空見るだけで泣きそうな程苦しいよ君のせいだよ 

せっけんとシトラスで迷う制汗剤君はどっちが好きなのですか 

玉ねぎを切り涙する瞬間に生きているって実感できた