Utakata
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きくゑ
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かんがえているふりしてるけどかんがえてない
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鼻歌でなぞることさえ難しい 呪文のような君の巻き舌
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朝 4℃ 気温上がらず午後になり哀しい雨が降り続いてる
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幸せが歩いてくるよぽてぽてと たてないはずの猫の足音
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ほおばった赤いイチゴにキュンとなり薔薇のかおりが不意に喉つく
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初めての店で頼んだコーヒーが悲しいくらい少しすっぱい
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摂氏5℃の世界の雪は雨になり泣いてないのに泣いているよう
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かかとからいっぽいっぽを踏みしめて立春の今日大地をつかむ
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快晴の雪山の上ふるえたよ美しいから寒さ忘れた
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百円のカップコーヒー啜る午後まだ窓の外あおぞらでいて
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誰も見ていないかもしれない雲の艶やかすぎてモグラの跳ねる
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焼き具合全く同じ父の出す目玉焼き見て母思い出す
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仄暗い雨の日の朝似合わない架空の色のマニュキアを塗る
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行間も空気も読めず傷ついた次はもうない我に幸あれ
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冬に咲く桜があると知った頃 何をわたしはしていたんだっけ
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オリオンの三ツ星の下
糠床
(
ぬかどこ
)
をただかきまぜて明日も生きよう
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土砂降りが消えてなくなり空ひらき師走の午後がとてもいとしい
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暗くなりフォーマルハウト見染められ なるべく早くシチュー食べたい
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うすい月天空に居る秋の朝まだ目覚めない猫の主人公
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完璧な太陽に今朝出会えたよそのまま天に召されたかった
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我々の地上食には手がかかり未だサバ缶をどれも越せない
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うろこぐも受けきれない
太陽
(
ひ
)
のひかりは気を付けないとくしゃみの
原因
(
もと
)
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黄狐の茄子が花屋にならんだら凩舞うよショールをまこう
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塩茹でのピーナツかじる冷えた朝ことしも終わる十二週後
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暮れてゆく大きな太陽西の空じゅっと音する昔ばなしよ
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はやあしで自転車を漕ぐどこまでも行き着く未来きみに幸あれ
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ふて寝する
猫
(
きみ
)
の毛皮いぶされて腹をもふれば除虫菊の香
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よりかかるはちみつを売る店のドアまだ名を知らぬきじとらの猫
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黒づくめ日傘をさした死神が車のながれ逆らいあるく
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望月を眺めて君を思い出す満点の笑み思いがけずに
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彼岸花そっと咲きだす静かな夜キャンプ日和でみな月を狩る
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