フロイトもユングもアドラーも探せない 私のなかのブラックダリア
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眩しくて目覚める夢にいた君は何も知らない顔をしていた
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猫草を喜び勇んで食むひととき ねこのしっぽが幸せそうだ
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偏頭痛じゃないんだろうなと思いつつ 手のひらに素焼きアーモンド盛る
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秋の月それは寂しいものなのに それより私のこころが重い
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好きじゃない人に頭を撫でられて 人生ゲーム一マス戻る
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友だちに誕生日のプレゼント買う ご優待額130円
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働けど じっと手を見る 日々だけど 生命線が もうすぐ切れる
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夜ですよ 毛布でぜんぶくるむので 涙は誰にも分かりませんよ
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かなしいと思ったことをかなしいと言えなくて飲むマシュマロココア
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貴方が口移して呉れた錠劑を融かすのは微熱ばかりぢやなくて
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きのぽちゃん顔がふっくらしてきたね~そうです餅ですのびるんです
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街頭が照らす夜道に伸びる影、背伸びしている自分に戒め、等身大で生きていいんだ
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められる って何歳に なってもな うれしいもんだ 先輩が言う
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薄明のグラデーションが美しい マジックアワーは逢魔が時か
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神仏の通ひみちには 夕陽差し すすき輝き 神在かみありを待つ
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息継ぎがあまりに下手で世の中を犬かきくらいのはやさで進む
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最期まで タバコ愛した義父だった 吸い殻までも きれいに並べ
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このピザ屋2回来たことあると言う 誰と来たかは言わないままで
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みずからの両手を捧ぐあえかなるみ空のむこうガラスがわれる
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人のこと変えられないと分かってる 自分が変わるしかない だけど
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代休は子どものためというよりも先生のため気付く月曜
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レンチンもめんどくさい日もありまする カップニャードル フタ集めるし
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夕暮れに ピンクのウサギを 抱っこして 車に揺られる 公園の帰路
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二歳の朝から晩までしゃべってる ずーっとずっーとしゃべってる
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旅先にいるかの如き新しさ 人無くひんやり始まる早朝
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様々な患者ひとと接して得る刺激 くたびれかけた我を動かす
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おじいちゃん 昔の話ししないでね 自慢話に聞こえると孫
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可否・疑問なべて答えは「大丈夫!」ぴしゃり会話はなりたたなくて
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万葉の越中遺跡をたどり行く 能登は夜ぴて野分が荒れる
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