知らぬのに 知ってのとおりと言われると つい頷いて知っているふり
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帰りたい 一人自宅でぼつりと呟く 誰にも聞かれぬ時間を狙って
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ウェディングドレス着ずともわたくしは幸せになれる、たぶん、おそらく
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16時部屋に差し込む西日浴び 今日1日をき日と決める
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That's a bloom, やがて消え去る色たちに報いるために死など撰ばず
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仕事後のこの気怠けだるさがちょうどい カチカチカチと秒針響く
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茜色 映える秋空 涙雲 お前も泣くのか 別れ月
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でこぼこの地面を確かめるようにきみと歩いた道踏みしめる
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サウナかな あっためられて冷やされて ねこが日向と陰を行き来す
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喰い込めよなめるんじゃない噛んだままあと1cm回せよ螺釘ネジ
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永遠にしたい一瞬なんかない お湯が冷めてく湯船に浸かって
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いつしかと虫の音絶えし庭の面に霜置きそむる鐘の暁
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蔦葛つたかづら色づきにけりくる人もなき山里の柴のまがき
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明日には忘れていいよ 僕たちが親友と呼ばれていたことも
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〝大丈夫?〟疲れた母へ二歳の子 優しい心が育っていました
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マイベビー、どうしてそんなに泣いてるの? 母といえども分からないのよ
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ふと腕を伸ばした瞬間稲妻が腰を貫き安静となる
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週末に遊んだツケを 慈悲深く照らし乾かす秋の陽射し
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木枯らしとは程遠い陽気 ほぼ夏日 風はさわやか 立冬も近し
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目新しいパン屋に行くとつい買いすぎ 今日も明日も朝昼パンだ
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半月はんげつは 喜怒哀楽も 半分に まあるい月を 分け合うように
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味噌汁の具には困るの分かっててバラ売りはつい大きめの芋
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日本は しがらみないの イスラエルに 停戦あつりょく かけられる国 /欧米はアウシュビッツ ユダヤ資本に忖度
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鶉鳴く竹葉山たけのはやまに秋たけて霧深草の里は荒れにけり
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朝おきて ちま猫ちゃんの遊んだあと 散乱したボール片付ける母
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ヤマザキのシール集めをお休みし ちょっと美味しい安いパン屋に
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平成の良きことならばいくさなし食べ物よければ皆長寿
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直らない 玩具おもちゃ抱きしめ 泣く孫に 根負けじじい 同じ物買い
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大鏡の前に来てふと立ちすくむ よれよれの服くたびれた顔
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鬼の子と呼ばれて悲し蓑虫は  己の蓑にて木枯らし凌ぐ
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