幾筋の ひこうき雲の その先に 夕焼け色の 街が広がる
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梅雨明けの空 高く舞ふ 燕の子 うまく飛べたね 見送りて夕
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お裾分けタッパー戻りし娘よりカロリーオフのチョコが添えられ
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夕焼けが照らすくすんだ家族写真 指につく埃吹いて飛ばす
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鮮やかな夏を彩るチューペット パキンと折って君と食べたい
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暑い中今日も一日ご苦労と五時のチャイムが皆を労う
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心臓の鼓動で起きる毎日で転職活動はうまくいった
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たのむからレールの上で生きててね人を蔑むお前が嫌い
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夜半過ぎ寒さを感じて目を開く 扉開くと灼熱の廊下
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社会には居場所がなくて一人部屋自分で首を絞めてみたりと
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四月には仕事を辞めてゆらゆらと生きる屍大阪を去る
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神さまの一世一代プロポーズ「世界のすべてを貴方にあげます」
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どっちかが無理をしないとあたしたち永遠に逢えないと思うの/水無月末
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いつもなら収穫を待つ初夏なれどコンテナ満たす実物みものにため息
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梅に追われラッキョに縋られスモモ来てわたしらまるで農園の主
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あんたさぁ、家でもそうなの? ええ加減。「んー」とか「あー」とか。関心持ってよ
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暑い部屋嫌な私と冷風を拒む吾とが喧嘩している
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大谷のホームラン見つめ朝珈琲 癒されてます 日本の老後
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梅雨明けは本当なのか早過ぎる この先降っても撤回せぬか?
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陽の当たる郵便受けの中にある夕刊熱いが梅雨明けは未だ
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痛いよねかわいそうだねお互いに来世は角を折らずに生きよう
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脅された  夜道に注意  思い出す  免許の試験 君は受からない
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絵葉書に描かれている雲と海またどこからかひびく潮騒
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おかあちゃんと おなじおへやが いいんだよ ちま猫ちゃんは 2びょうで ドアあけ(ガラッ)
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熱喉鼻 一気に来ないのは情けか?かれこれ1週間の風邪ひき
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高熱で元カレ召喚しかけるもウーバー課金これが大人よ
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目をつぶる二十分間目をつぶる 冷房きいた電車の中で
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蝉鳴かぬ妙に静かな夏日和 たち眩むよな日差し厳しき
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追いかけた手から離した風船と飛翔間近の我が娘なり
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人生はタイムカプセル 後悔は忘れた頃にまた目を覚ます
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