雷の音が遠くで響いてて鈴虫のが近くで聞こえる
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助手席で疲れて眠る君を見て頭に流る「少年時代」
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塩たらこ熱飯に埋め半にえに ほぐし頬張るめしのうまさよ
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炊きたてのごはんに勝る美食なし 塩ひとつまみあればよろしき
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こめ人気 瑞穂の国の住人は 減反政策やめる潮時
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雷か花火か何か知らぬれど 蚊に刺されてまで見る気にならぬ
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ねぇ知ってる? 色々食べてきたけれど ねこじゃらしは 喉に刺さるよ
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命の火消えかかる父のとなりで父のオハコを歌い泣く息子
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同世代女性が買いだめする量が家族分あり少し落ち込む
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水と米不足に直面する国に暮らしていたのに今更驚く
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“おとな”のが付くと急に秘密めく「ぼくもたべたい!おとなのふりかけ! 」
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新宿も六本木も銀座でも 成功と愛を売り買う村だ東京
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“普通"への憧れを抱き 膝抱え 劣等感と手繋ぎ歩く
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稲妻が 十字を刻み 天を斬る 頬叩ほほたたく雨 今季最強 /雨粒痛い😣
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したためた 僕は得意じゃないんだけれど 君へと宛た 三十一文字  
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好きになると心地良いと思うのか気持ち良いから好きになるのか
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秋刀魚さんまおろしと酢橘すだちで待ちぬれど 現れたるは羽生結弦か(脂ギッシュなやつ食いてえ)
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帰宅してテレビつけたら大谷の4040フォーティフォーティサヨナラ満塁/運がいい私
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今日もまたシーサラダの良さ熱弁し オレンジ色の皿積み重ねる
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こういかとシーサラダしか食べないの? それはそうだよここにしかない
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スシローで5皿頼んだシーサラダ 誰が食べるの?俺が食べるよ
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艶やかな蛇目じゃのめを覗かば彼方から日光天子の眩い笑顔
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大皿に豚しゃぶサラダ僕たちの最初のごはん創世の夜
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稽古終え列なし過ぎる少女たちそんな一瞥らしくはないわ
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くびすじで翅をやすめるアサギマダラたましい遠く連れ去ってくれ
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アンテナが風の変化をとらえれば百歩遅れて便り来るなり
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小学校 久しぶり行く 夏祭り 縮んだ校舎と 伸びた我が影
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横向きで うたた寝している ねこ母の 頬にチョン、と 濡れた鼻先
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安堵すらできないままでいる長い長い廊下の列に並んで
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淡々と生きていたいと思ってもいつもゆらゆらHSP
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