死ぬまでの時間稼ぎで生きている あしたはどんな本を読もうか
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あほなのでセールはじまる前日に一万円の買い物をした
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もう酒を買えるほどにはジャラ銭が預金されてる洗濯機のした
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親指のへりがだんだん腫れていてあれは剥がすべきではなかった
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同じ師に教わったけど彼女とは違う字を書く頑固な右手
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ふるさとの明日香の川の夕時雨濡れてや今日も萩の散るらむ
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わたくしの お墓に乗って いつの日か あなたが衛星ほしを 見れたらいいのに
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海原を知らぬイルカは俺様の美技に酔いなとラッセンのように
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夕刻の東の空の満月はあの子の眼にも似て円ら
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白きなか 靴音響かせ ゆうらりと 君があらわれ 去ってゆく夢
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気だるげな きみの寝癖は 上にのび 誰より元気に そこに居たんだ
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新人に そっと教える 処世術 「出来る人」に見せるとつらいよ
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オーマイガー!オータム・サクラモチ イズ ヒア!アイ ラブ サクラモチ!アンド・ユー?
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風すさぶ 雨降りしきる 雷落つ ここぞとばかりに CD爆音
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「ねえてかさ、そのアイシャドウかわいくね、恋じゃん」君の方が恋だよ
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デカルコマニー 火蜥蜴を貪り 断頭台の悪魔が嗤う
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カラス群れ 犬は遠吠え その後に…… 人間たちが忘れた言葉
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振りきらぬまま 最後と信じて ひと踏ん張り 足元邪魔する 後悔無視して
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級友の 使いし駅で 降りたりし 彼の面影 秋に偲びて
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断捨離をしなきゃしなきゃと思うほどスイッチ入らぬ平日休み
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陽だまりのテーブル、紙とペン、お菓子、ぬいぐるみ、あれば、それで暮らせた。
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茶色地に青紫の蝶が舞う ひらひら舞って地面にふわり
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花水木 イチョウ 桜と街路樹の紅葉も良し 秋の散歩道
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きみが好きだなんて言わないで 名前のない距離を愛しているから
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未だ舞う雪虫いくつか引き連れてワクチン接種の七度目を受く
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たかみより種子蒔くひとよ地平にてあわれみなきものすべて滅びよ
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バイバイは世界どこでも通じ合う 便利なことば さよならまたね
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口開けて 舌噛まないで 口開けて ペースト食を食べてお願い
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金木犀 見つける時は いつもひとり 今度ふたりで探しに行こう
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「生きろ」とか「死ぬな」みたいな言葉より明日の予定で決まる命よ
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