ひとりきり薄い薫りで思い出すあなたが来た日のあざやかな色
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ピンクに閉じこもるあたしが初めて青空を見た そんな人なの
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花も葉も無き枝にいて鳴く鳥の声のかそけき朝の坂道
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みそひとにのすたるじいとゆうもあとかくしあじにはろまんちっくを
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隣人の犬の散歩に点灯す監視カメラの挨拶のごと
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大丈夫私は元気にやってるよ 明け始めた空見上げてつぶやく/亡母の誕生日に
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有明の月の白さを手に受けて雑木林の梢に落とす
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弓形ゆみなりに続く線路と碧い海あなたの笑顔我が『道標』/福山雅治を聴いて
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四時起床体重血圧測定し日記筋トレ朝のルーティン
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寝る前にふいに焼き鳥食べたくて夏ならきつと行つたとおもふ
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来なかつた親には何かバチ当たれ今年最後の旗振りの朝
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昨年末 処分迷った食器類 使ふ事無く 今年も迷ふ
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縁の下で目立たぬ場所で支えても 誰も気づかぬ我の汗には
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冬夜更く下宿に帰ればおむすびが温き思いを包み待ちおり
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冬日和 暮れのイベント大掃除 かみさん指示役 吾実行役 
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もういちど 洪水おこそう かみさまは トランプたすけ いじょうきしょう  \ドリル ベイビー ドリル
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とりかえし つかないときに ひとのだす あぁといふおと あぁといふこえ
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まばたきに 飛び込む光 音だけが 意思疎通かな 正気さ僕は
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ものづくり マネーゲームへと 転換し 米自動車おとろえた \ 小説名忘れた 経団連会長交代
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栄養を摂るのだ あなたを守るため 全てにおいて 体が資本
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ゴミ袋に入れるべきゴミ横取りし、部屋に溜め込む怪物が、僕
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たのしげにほほえむ君の手をとりてどこかとおくへつれてゆきたし
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今までの過去は間違いじゃなかったよ その言葉がほら、絆創膏となる
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孤独はない神が死せども慈悲深きアポカリプスに抱かれてるから
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太陽が眠りにつくというならば君の狡さに溺れてあげる
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美しき矛盾と赤き蛋白質 足したら解は人間かしら
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水と時 流し流され終着点 唯だ運ばれながらその時を待つ
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雪華落ち見上げる顔に降りかかる冷たさ少し爽やかに溶け
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雪積もる路面電車の屋根の上もうヒーターも入っている頃
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バガボンド寝転びながら読み耽る弟叱る疲れる姉は
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