Utakata
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あおきメモ
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たまに詠みます。
よろしくお願いします。
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梅雨入りてはげしく降る夜吾が家にて見つめゐるのは母の
書
(
ふみ
)
なり
9
風車泣くぞ泣くぞとからかはれつひに涙が湧きて出で来ぬ
5
自転車を漕ぐ春雨が顔を打つ恋に笑ってただ浴びる雨
8
流されて思ひしわれは儚くてほんに見つけしわれの明るさ
6
来し方をふり返るなら老いて恋ただエチケットのみ備はりつ
5
傷をして献花に向かふひとときの桜は白き五弁とぞ思ふ
6
手に負ひし怪我よ鈍重の血なりき美しきものへと近づきたくて
5
ゆめセピア色の桜を見なさるな思ひ出までの道へ散りつつ
11
桜咲くLINEでくれし友の絵の桜既読の春追ひかけよ
8
山肌の深き濃き見れば朝焼のはやまぶしさに気付く空かも
5
見ておればテレビドラマの背景の夕日差し込む映りまぶしく
7
猫伸びてわたしも伸びる山茶花の散りて二月の日脚伸びゆく
12
身の垢をすすぐ思ひや水清き川辺に咲きぬ菜の花の色
7
鳴く鳥の聞こゆればわが顔向けて見ゆるはしかし白き梅なり
4
梅の花体育座りの女の子卒業の先愛おしく見つ
5
時代にはついてゆけずに梅の花昭和目線で見るを楽しも
6
自分へのチョコを買ったらわが物よいきおい食べてほんに恋しい
6
チューリップ過去に見たこと詠みぶりを未来へ宛てて送る花、そら。
5
ぼくの歌たとへばきみの歌からも虚空へもてる羽のいかなる
7
傷ついたところから咲く花一首暗いから星見えるのだもの
6
恋すればかくも生きたし冬の駅時刻表まだありて見に行く
7
よく詠めたと思えば脱字わたしってこんくらいだな 未来のサイン
3
此の雨に時の過ぎつつ止みたれば 母さん虹だから見てくれろ
6
ほぼ枯れしマーガレツトを惜しみつつ もぎて伸び来る蕾見ゆるし
5
碧き海ゆめ出帆を知らざればボトルシップの船うつくしき
4
歌を詠む理由に泣けばきみの歌 環状線を回る切なき
7
立春の雪さめざめと降りをれば山は深きかまなざし深く
8
「重いって。」思いは重い老い猫よわが膝飽きて去るを見つめぬ
6
せめてもの暮らしと思いてわれ立ちぬ台所にてもてなす一首を
6
あな寒し深呼吸するときの我ブルース・リーの構へ思ひき
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