かったはず レシートにもある あぼがどが じつぶつがない たぶんセルフレジ /バーコードでない手入力
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︵ガン治療の︶ウイルス療法 戦争しない国に うってあげると 宣言すれば にっぽんいがく /脳腫瘍84%他病検証中
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君は泣く二歳の君は今日も泣く 泣け泣け泣いて成長するの 
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イヤイヤ期 娘が朝から 大爆発 思わず遠くを 眺める秋の日 
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神無月かんなづき   雲ひとつない 空の下 動物園は 遠足日和
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ごみぶくろ アボガドつつく からすいて さいしょホヤ喰う じんるいおもう
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ひるねさせ わたしのおとこ つぶやきが ああしゅうとめも そうだったのか / ひくしょん︵笑︶
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旧友の秋それぞれに深まりて紅葉のうみ遊覧船のゆく
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ひざかりの天使堕天使とりどりの褥あつめて輝く裸身
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何か言う 笑顔で何か言っていた なのに飛行機の音に消されて
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「寒くって暗くて僕だけ不幸みたい だから冬が好き」君を困らす
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よく晴れた空に太鼓の音響き こども園から楽しさお裾分け
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現在は一瞬にして過ぎ去りぬ 有るのは過去と未来のみなり
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紅葉を楽しみに待つこの木々の色差す様を見て通り道
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想わない日はないほどの片想い 既読、返信なしの我が子に
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寒暖差 気をつけましょうと みな口癖 朝晩ホントに涼しくなった
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お土産が消え物ばかりだったなぁ ねこの首輪も買えば良かった>畳生地のきれいなのがあった
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中皿をカレーで今夜も使うけど いったんしまう 洗い物の邪魔
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冬近きけしきの森の下草の色づく上に枯葉落ち積む
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丹沢にもみじ尋ねて贖いし獅子ゆず太し早速ジャムの具に
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武山の上昇気流にのりタカ差羽南へ向かふ
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横浜の港に架かるべ−ブリジ 夕焼け空に富士のシルエット
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中華街関帝廟に香を焚き いさかいなき世を拝跪はいきし祈る
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双十節龍の踊りや獅子舞と 銅鑼どらに合わせて弾ける華僑
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夜の車窓 微睡まどろむ若き母 その胸で 夢にあやされ 眠りつ笑う子よ
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秋鮭は川を遡上そじょうし産卵をへ あとは他の生きもののかてとなる
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桃の種 そのまた種は 白いはず 甘い果肉に 厚くおおわれ
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少し痩せたかスリジエの君は 「楽しいよ」言った言葉に少し微笑む
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壊れかけ車庫シャッターのぐずる朝当てにならない我が腕ぢから
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転生もワープもできぬ僕のまま両手を広げ虹をあつめる
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