歌詠みを 続けながらも こころ無心から 動かぬ気持ち 砕け散りゆけ
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逝きたくて それでも泣けぬ 苦しさよ せめて愛しき あの方思ふ
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おもしろき こともなき 世をおもしろく 生きる心は 破壊されにし
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サラメシも仁左衛門も終了か どうしたんだよ中井貴一同い歳
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堕落した 世の誘惑に 陥りし 人が蠢く 煉獄模様
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ライブ版でOSをさまざまに試す我は試着室での妻に似るやも
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生き甲斐は どこにもあって 安上り 悪の華から 天の道まで
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祭日でメンテが来れぬもどかしさ上唇の口内炎なめ
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静謐の待合室でなりひびく文春砲の中身知る朝
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ふつきれた女がただすこの国の歪み黒塗り男の勝手
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なんやねんこいつほんまにはらたつなぁ関西弁で愚痴るもひとり
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2月でも 上着を脱いで 畑仕事 頼むよもっと 温暖化して
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もうきみはひとりきりでも進めるね 誇らしい顔のつがいの補助輪
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十五年 病に耐えし その身体 お疲れさまと お空へ返す
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晴れの日に 空に返しし 愛犬の 遺したもので 心塞がれ
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道端で 見知らぬ人と 立ち話 田舎暮らしは のんびりとして
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道端の 畑を借りて 石を掘り 耕してれば そら見られるわ
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暗雲の立ちこめる朝出陣の受験の幸を祈り梅咲く
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言の葉を 操る歌人うたびと憧れし 真似ては見ても心動かじ 
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受け取りしひかることばを蓄へつつ軽やかにその海泳ぎたし
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その軽きことばは鈍く降り積もり其より抜くれどまた降り積もり
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寒空の下 気にかけてるのは 私だけ お酒もいいけど 連絡待ってる
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念のため 救急車呼ぶ準備して いやその前に #7119?>使ったことないんだが
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腹痛で目覚めてひらく utakataよ セイロガントーイ効き待ちである(ノロわれたか‥?)
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頑張って きた自分への ご褒美は よくあることで 甘やかしすぎ
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アラームが鳴り響く 目覚めるこれが私と世界のコンビの出囃子
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子供からもらった風邪の強いこと治らぬ治らぬ春まだ遠し
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わからない問題の答えはあなたの誕生月のマークシート塗る
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きらきらの 飴玉ドロップのような 言葉だけ からころ鳴らして 生きていけたら
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こころある人の指から放たれるただしい鍼が心臓を刺す
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