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枯葉落ち 寂しさ匂う 細枝の 先にも光る 上弦の月
16
少しだけ 足早になる 帰り道 今年も残り 一ヶ月半
12
線路沿ひ
微風
(
そよかぜ
)
に
揺蕩
(
たゆた
)
ふ
薄
(
ススキ
)
通勤を飽きさせぬ風景
28
人波の秋の
装
(
よそ
)
いに巡らせん 思い思いは いろとりどりに
14
流れ星見えた瞬間テンパって愛犬の名を3回叫ぶ
51
帰宅して扉を閉めて鍵かけて 社会人
A
の魔法が解けて
16
手を伸ばし白い歯を見せ歩み寄り目の合った熊 1発で仕留む
7
五反田の「ブラック企業資料館」の語り部となる この世続けば
13
手持ち糸で 花束ブランケット編み 色彩センスの無さに凹んで
16
たじろぎぬ若人の死の唐突に二人歩いていつもゆく朝
12
踏切に立つ葬儀屋の看板に存在しない意味を見出す
7
旅先でいつもの倍も歩こうも飲み食いも倍不健康なり
12
愛ゆえに ただ愛ゆえに ひた走る 顔が見たいよ ただそれだけで
18
雪女 ペットの名前は窒素ガス あなたが好きなの彼も私も
6
青空に映えて紅葉と柿の実がざわざわ揺れる風の冷たさ
20
人として 生きる限りは 難儀あり
透明
(
クリア
)
な鎧 常に纏いて
18
家も吾も とどまり居れば あちこちに 傷み軋みの 歴史が見えて
18
ここよりは先へゆけないこの恋のかけら どこに埋めればいいの
8
当日券無いと知りつつ会場に来てみるほどの推しがいた秋
23
風もない 小春日和の嬉しさに 矢車草の種をまく午後
27
天守から 木曽川眺め 時が過ぎ 携帯アラーム 我にかえって
27
スマホてふ諸刃の剣振りたれば
鎬
(
しのぎ
)
にあそぶ日(火)のまた愉し
15
アンパンマンの胴体は何なのかについて考える日があっても良い
11
ふかし芋もはや多くは口にせずなお父へ湯気届けたくあり
31
眼下から
紅葉
(
こうよう
)
映る
潺
(
せせらぎ
)
を 無で眺めつつ カニを追いかけ
23
体内の不具合もメタ 道化とす すり潰す胃で国産みだとか
4
オフィスには ポインセチアの 鉢植えが 光を浴びて 赤く輝き
23
京の秋人波かきわけ清水や紅葉の海に山霞みゆく
9
四季薄れ二季となる世の桜花紅葉とともに巡れと願う
8
とりあえず急須を通ったお湯を呑む 茶葉はなくとも湯呑みのぬくみ
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