心労に 日々踊らされる この体 気づいた頃に 季節行事イベントも過ぎ
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カフェの軒先若いスタッフが真剣にプレートランチを撮影してイイネで揺れる売上と夢を
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うつってる じぶんみつけて ねこびっくり かがみのなかの かわいいおなかま
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ノロわれてはなかったと見え 7時間 ふつうに寝れたわ 「きのう何食べた?」
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この街にありふれていく雑踏はカルマを灯した赤い彗星
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端的に 話す営業 有難き 島滞在を 暫し楽しむ
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解約し区長に返金あつさりと一年間の闘いおわる/育成会今年度で解散
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段ボール詰めた思い出ほどいたら新しい日々が始まる予感
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この街で新しい風に吹かれる過去の殻を脱ぎ捨てる時
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さよならと言えずに過ぎる町並みは遠ざかるほどに愛しくなる
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通りたい「向こうまわれ」と投げられてモヤモヤ連れて帰る買い出し
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「昔は」ではなくて「昔も」良かったと思える今はきっと幸せ
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ドラマ好き所詮しょせんドラマは作り物 下手な真実うそよりよっぽどマシで
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半ドアじゃないよね*風が誘っている*妻をこころに乗せてドライブ
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弱き者 女子供と 決めつけて その先にある 未来がこれか
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短歌とは事実ではなく真実(こころ)だと聞いて納得なるほどですね
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コンコンと 大雪降って 道ガタガタ 春が近づき シンシンとなる
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仕事そこそこ 出世させたい 人になる コミュ力車輪とで させたい両輪
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昭和では バナナ食えない 高級品 病気の時だけ 買ってもらえた
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あどけなき 仔馬の仕草 心奪わる しんすいす 怪我せず育て 願うばかりよ
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当歳よ 心ゆくまで 母馬に 甘えて遊べ 別るる日まで
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春なのに花粉に邪魔され外出を思いとどまり寝転ぶ土曜日
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冬満月 羅針となりて 光あて 人々まもる 尺度となりけり
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明治より戦の続くこの国に八十年近き静謐せいひつの日々
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あどけなき 当歳コウマの瞳 何を見る 北の大地で じゃれ合う友か
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高らかに 歌い踊れよ 丹頂よ 北の湿原 暫しマハラジャ
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大鷲も 恋の季節が 始まれり セイある限りの 伴侶を求め
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予報では寒波狭間の温かさソメイヨシノもわずかに膨む
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発達障がいでこぼの 我の生き様 家族まわりは治せ 精神科医いしは個性と 悩ましき日々
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かの歌の ビニル袋を てぶくろに かいごしょうどく 往時よみがえる
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