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痩せ枯れた こえ撒く腕は ふるえども 心の稲穂 こうべ垂れつつ
12
風邪ひけば生姜の辛み際立ちぬ 喉によろしと人は言ふけど
22
チビ猫は まったり過ごしているでしゅよ てあしのびのび まいぺーすにて
17
上弦の月がぽっかり 微笑んで おけいはん占い 本日は緑
14
おかえりと 嬉し涙を流す日を 信じてひとまず 眠れすこしでも
17
戯れに浅瀬に立てば止めどなく打ち寄す過去にさらわれゆきぬ
20
まっさらな星を丸飲みした後でゼリーに差し込む紅のスプーン
9
空泳ぐ鯨の雲の腹の中
肋骨
(
あばら
)
をくぐるピノキオと我
30
目ぇ覚める 大音量で 緊急に コールドブルー 収集指令
6
行きつけの店 バースデーサプライズ 居合はす客からも拍手を浴び
24
会食を 終えて一人で ウイスキー 味わう時間 大人のひと時
29
曲流し我流のノリでリズムとる サザンのパワー部屋中満つる
38
ダンディーで 寡黙な喜寿の わが部下は ポテト大好き 笑顔でほおばる
30
霜月の 高き秋空眺むれば 北から飛び来る白鳥の群れ
23
霊峰の祈りは時空こえ響く巨大な
湖
(
うみ
)
へ内なる海へ
14
シャカシャカとくじを引く音響く中神も一票選挙の神栖
10
黒猫が 横切る前に 俺を見て 先に行けよと いう顔をする
18
絵本とか 写真集とか 画集とか 収まり悪く 本棚の下段
7
狭い道 通ろうとしたけど一歩下がる ふたりとも日本人過ぎて笑けてきた
9
天高く青に舞う我風を喰む 光の滲む血を拭いつつ
3
勘当を失言と言ひ繕ひし父よそれを失言と云ふ
12
自分では死ぬことさえも出来ないとベッドに乗せられ管を繋がれ
29
躊躇して筆の進まぬ母の遺影「美人に描いて」と幼げなこと
29
今日のごはん何にしたの?とかそれとなく聞いて私もそれ食べようかな
6
脳揺れて美に溺れた夜 僕らまだ 息するたびに世界きらめく
5
秋空は 淡く哀れに 泡の
様
(
よ
)
な 今亡き夏の 君の半袖
13
夜遅くチョコレートとか口にする仕方なきこと毎月のこと
9
わかりやすい君にわかりにくい想いを伝える
7
真実の強さとは何かと 胸に問ふ 一夜のさみしさ 耐えてもみせる
19
アパートでこっそり君と十二年 僕の魂 猫色帯びて
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