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足を止め香り楽しむ車輪梅 そばのベンチでしばし一息
33
ただ眠り 眠りたやこの
魂
(
たましい
)
の 漆黒の闇に 浮かび
転
(
まろ
)
びつ
23
茜色のお花畑や鱗雲 天空美し夕まぐれかな
19
蝶の如花びら揺らす甘き香のスイートピーは色とりどりに
24
なんとなく 疲れて寄った カフェの席 パソコン開く 気力乏しく
18
雪害か 枯れ朽ち果てり 月下美人 母へ送れぬ 今年の写真
24
見渡すは 天にひれ伏す 臣民よ 捧げられたし 骨の髄まで
11
ゆらゆらとエノコログサが揺れている一輪挿しとありし日の猫
28
見上げれば白夜のような月明かりローズムーンは孤高に香る
18
灯したる 蚊散らす煙 ただ青し
5
アイスとか二つ選んで奢りあう胸の微熱を消さずに進め
14
週末の孤独な夜を持て余し星を探せど瞬きはせず
16
ふたりで望み見守りたかったのはきみの命日などない世界
6
改札でさよなら言おうと言う君にキャンディーかんで告白をした
22
初夏空に 浮かぶ白雲 リプルマーク
2
麦の海 揺らして渡る 夕嵐
5
日は長く 影も伸びゆき 我怠惰
3
遠き日の 祖母の家なる 南風ひとつ 畳の上に 身を落として
8
電話から聞こえてくるのは元気な声何よりと母との電話切るわれ
14
梅雨前に 夏バテしてる 人もあり 大統領の 熱さ溢れて
13
「改革を」 響き渡りて 喝采し 要らなくなった 人や物消え
13
遥かなる淡きのぞみや五月雨に立ち別れしは春の夜の夢
6
あけぼのよ 春こそいらめ 草枕 檜垣の子供は うちつけしょうぶ
3
みの国に 布を織りたる このひだは 鳥もとまるか 桃の枝葉に
6
焦りつつ撮る学生の背景にされてBeRealになる車内
4
世は人の 思ふままにし しきがたち 墨をたらせば 山水ゐでる
4
紀のくにや ほしかるものに ほいはなし 見かんさがしに 夏はゆく
3
春足が われより先に 雲はたて 夏ばかりなし 一度を思ふ
4
叱られて 独り影 綿雪の 耳に音なし 目に月明かり 一縷の涙
3
抱擁はきっと呪いになるだろう白いまぶたが透かしたみどり
4
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