足を止め香り楽しむ車輪梅 そばのベンチでしばし一息
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ただ眠り 眠りたやこの 魂(たましい)の 漆黒の闇に 浮かび転(まろ)びつ
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茜色のお花畑や鱗雲 天空美し夕まぐれかな
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蝶の如花びら揺らす甘き香のスイートピーは色とりどりに
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なんとなく 疲れて寄った カフェの席 パソコン開く 気力乏しく
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雪害か 枯れ朽ち果てり 月下美人 母へ送れぬ 今年の写真
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見渡すは 天にひれ伏す 臣民よ 捧げられたし 骨の髄まで
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ゆらゆらとエノコログサが揺れている一輪挿しとありし日の猫
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見上げれば白夜のような月明かりローズムーンは孤高に香る
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灯したる 蚊散らす煙 ただ青し
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アイスとか二つ選んで奢りあう胸の微熱を消さずに進め
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週末の孤独な夜を持て余し星を探せど瞬きはせず
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ふたりで望み見守りたかったのはきみの命日などない世界
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改札でさよなら言おうと言う君にキャンディーかんで告白をした
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初夏空に 浮かぶ白雲 リプルマーク
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麦の海 揺らして渡る 夕嵐
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日は長く 影も伸びゆき 我怠惰
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遠き日の 祖母の家なる 南風ひとつ 畳の上に 身を落として
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電話から聞こえてくるのは元気な声何よりと母との電話切るわれ
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梅雨前に 夏バテしてる 人もあり 大統領の 熱さ溢れて
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「改革を」 響き渡りて 喝采し 要らなくなった 人や物消え
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遥かなる淡きのぞみや五月雨に立ち別れしは春の夜の夢
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あけぼのよ 春こそいらめ 草枕 檜垣の子供は うちつけしょうぶ
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みの国に 布を織りたる このひだは 鳥もとまるか 桃の枝葉に
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焦りつつ撮る学生の背景にされてBeRealになる車内
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世は人の 思ふままにし しきがたち 墨をたらせば 山水ゐでる
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紀のくにや ほしかるものに ほいはなし 見かんさがしに 夏はゆく
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春足が われより先に 雲はたて 夏ばかりなし 一度を思ふ
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叱られて 独り影 綿雪の  耳に音なし 目に月明かり   一縷の涙
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抱擁はきっと呪いになるだろう白いまぶたが透かしたみどり
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