街中にふわりと香る金木犀 我らに告ぐのは秋の訪れ
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スマホでの登録そして診察順やれそう迄に2日を掛けて
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パソコンやスマホがなかったあの頃に何をしてたか思い出せない
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周りから悪女といわれ愚痴るけどみんなは君に注目してる
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吸い続けた香水がザラザラザラと舌の上を蠢いている
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吸い続ければその人の体臭に届く 香水なんて無駄さ 
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上司が骨折により入院残業増え疲労困憊
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三分でまとめる事が大事なり要約すれば知識身に付く
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「体育の日」ていう方が好きだった 「スポーツの日」いまだに違和感
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なにもない ばしょをみつめる ねこだから ちいさなおとが きこえているんだ
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太郎君たろうぎみであった頃から 愛すべき まひろ弟 われらの弟(涙)>光る君
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草の葉の切っ先にいて風に揺れるオレンジ色の羽の蝶々
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ほうじ茶と 栗羊羹を おめざとし 傍らに猫 祝日の朝 
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目が合わぬことを指摘されない それだって優しさの一つなのよ
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満月にスマートフォンのライトを当ててみる  大負けの真夜中
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儚さと交わることない君だから愛していたよ儚い愛で
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愛されて育ったあなたといた日々は年中行事を大事にできた
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歌いつつ自転車を漕ぐ人が行く秋の真昼の心地よければ
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口ずさむ金木犀の咲く道で 君の瞳は一万ボルト と
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いつもそう「何時に帰る?」LINEくる やっぱ末っ子26歳の息子きみ
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左右逆 エスカレーターに慣れる頃 旅は終わりて日常へ向かう
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左右逆 エスカレーターに気付く時 今旅先にいることの実感
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スポーツは苦手意識は無いけれどするより見る派お家観戦
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この風はちとせももとせ経巡へめぐりて預かりし名のひとはうたかた
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秋の朝眠気ざましのカフェオレどちらか迷うホットかアイス
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静けきの庭に枯れ果つ曼殊沙華 振り子時計を揺らす秋風
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畢生は逃げ遅れたる風鈴の秋風かこつ神無月の日
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朝会でまわりがみんなバカに見え 屋上に行き大の字で寝る
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その元気 少しは分けて欲しいわな キミのことだよムダ毛毛根むだげもうこん
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明日あすの夜に 十三夜なる月の照る ススキの切り口 神の宿り場らし
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