鈍行の馬堀海岸夏行きの自転車漕いで発車オーライ
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禅寺の縁側で寝る三毛猫は無用の用とは何かを問いぬ
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給食に美味しい記憶が無いもので他所(よそ)のメニューを知った衝撃
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年貢さへ毟り恩着せ施せる欺瞞の始祖は他ならぬ神
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三番のバスを見るたび小6の転校生へ戻る駅前
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人造太郎 電気羊の 夢を見る パパの期待に 誠実に
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雑音を ふんわりさせる 森の音 リアルタイム リラクゼーション   
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逆ギレて 怒鳴り散らす ご自身の  顔を鏡で よく見てください
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画用紙に子どもが描いた太陽にそっくり咲いたわが家の胡瓜
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この前にめくったばかりのカレンダー あと数日でまためくられる
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影揺れて 青空開く 真昼時 道行く人は 髪を気にして
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亡き父が教えてくれたネクタイの結び方にて 今日三回忌
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来年も大須観音で会いましょう 無理なら鳩に伝えといてね
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路端(ろはた)にも初夏の風 白詰草の花 ぽつぽつと ポップコーンの如
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いきいきと 生命引き継ぎ稚魚の群れ 務めを果たし親メダカ逝く
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AIに 食われぬように ロボットと 人は違うぜ 好きなことする
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小六で 古典落語に 魅了され 夢は富くじ 当たって隠居
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真夜中に 雨音強く 部屋に居り 宵闇去りて 屋外(そと)は青空
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蒼く咲く紫陽花の道行くごとに揺れる気持ちは静かに染まる
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子を送り 路地裏歩く ひとときに 心癒すは 名も知らぬ花
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「そんなには上がらないとは思うよ」と追加負担が不安の我に/整形にて OTC類似薬
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雲ふたつ 番井(つがい)のように 寄り添いて やがて一つの 雲になりけり
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番組欄「ミルク」の文字に飛び付くもミルクボーイが出て来てガックリ
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スカートの 裾より黒き スリップの かたそば見せて ひとは居眠る
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生前の 恩顧を偲び 墓碑銘の 勲六等の 文字を辿りぬ
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さざれ石のごとき氷が 冷やしたる 簀の子の上に 刺身鎮座す /木曽路刺身定食
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ぶるるっと 天柱(ちりけ) ぞ震え 何やらむ 悪しき予感に ガラス戸を閉づ
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ずらり整列 水面(みなも)に顔出す萌葱(もえぎ)の苗 風に揺れつつ夏の陽仰ぐ
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リビングを透明にして雨上がり風を満ち満ち大の字で寝る
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モンステラ破葉(やれば)の隙に空を置きカラーチャートのごとく並べり
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