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風に透く小鳥の群れのさえずりは水に煌めく細かなひかり
12
オーディブル 行き合う単語に 気を取られ 歌の種を得、 話棒に振る
6
戦争の足音がする日々増して 止められるのは私とあなたと?
13
キッチンと言えぬ広さにグツグツと焦がさぬようにクリームシチュー
16
風邪の夢。逝ったおまえの毛並み撫で一緒に歩いて起きて泣く朝
7
虫がいて 草花があり 人がいる その端っこに 少し腰掛け
17
私には特権なのさ思うまま悩み苦しむすべてが自由
9
一年をおいた再会それぞれがそれぞれの一年を思い笑いし
9
「私たちのこと忘れないで」という人に忘れられるのが一番こわくて
4
ラジオでの球場響く応援が沈んだ気持ちにじんわりと効く
22
パイプもつキーパーソンは陸軍のやっぱり口髭蓄えし人
8
寒
(
かん
)
残る 卯月半ばに かき氷 夏は水無月 言う人
何処
(
いずこ
)
5
右手チョン 左手もチョン ねこベッド とてもかわいい 眺めであるよ
21
わが好む 写生の歌と 異なれど 幾たびも読む かの人の歌
19
しどけなき ヘソ天猫の 腹狙い 鼻糞飛ばし 一喝をする
9
待ちわびて 薄着装う 乙女らの 姿まばゆく 春闌けてゆく
17
けだるさを かこちてなまけ すぐすまに はなのさかりぞ すぎてはかなき
14
手をたたき鬼さんこちら育てしがいつの間にやら鬼は先行き
19
宣ひし貧しきものぞ幸はひの証を問へよ楼閣王に
7
赤っ恥晒して生きる我が身には 新芽青々 心
疼
(
ひいら
)
ぐ
18
最低だ降りたばかりの陸橋をミニスカ追ってまた昇る俺
11
花は天よりぼんぼりとして降りる地はゆうたりと微笑んでいる
19
三十一
(
みそひと
)
に込めれぬ想い溢れすぎ山に向かって相談してる
23
いつもより 幾分早く 家を出る 話せるかもと 期待を胸に
15
水温み駆け足でゆく白き砂ちいさき手から鼓動の伝はる/妹との思い出
22
霧雨の花はしとりと散りゆきて繋ぐ手解く「さよなら」もなく
27
はなやかな長い旅路で見たものは図鑑にもない黄色い魚/折句・ハナミズキ
14
きみが今やっと笑ってくれたんだ嬉しいのにさ泣いちゃったよね
15
鳩羽色の 出尻鳩胸 押し寄せる 陽のあたる坂に ジャスミン笑み交わす
8
ちょろちょろと おれのうしろを ついてくる こねこにあげる おにぎりちぎり
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