悪かった、悪かったって終電でくまを抱えたひとが寝言を
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通勤路 朝陽に道が照らされて 鏡のようで 怖すぎまして
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人ん家の黒猫を見た今日もまた良い日なると信じてみよう
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牛飼いの牛引く綱の切れ端を持つともなしに牛待つひとよ
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かけぬける馬の背追わず道草を喰むは愉しき牛のやくわり
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「やっていき」 夕焼け映る 硝子窓 筆の時代と クラウドの今
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関係はないと言ってはみたものの トゥルーマザーの影がちらつく
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在らぬ身の神秘を弄す愚蒙など身まかる父母の果てに散り過ぐ
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ガサガサと新聞広げ閲しおる彫刻のごと古老連なり
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渡されたブーケはなべて枯れしぼみ幾世代もの契りの果てに
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二年越し 履き古す靴 擦り減りぬ数ほど 共に歩みぬ証
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青き嶺旅の車窓を過ぎて行くエンドロールは長く色濃く
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期日前 投票手ぶらで 行けた! 経費節減 これからはコレで
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移ろいゆく 季節がやがて 風に乗り 蕾ほころぶ 春連れてくる
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2階へと 続く階段 遮るドア 「開けて開けて」と 響く猫の声
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華麗なる変身遂げた寝るために冒険しよう夢の世界で
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梅の枝北風小僧が揺らし去り 紅の姫君 身を震わせて
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淡々と読み上げてゆくAIと声まで熱い候補者の声/ラジオ政見放送
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私ならおはようさんと会釈する向かいのおやじなぜ背を向ける
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猫柄のスポンジ三つ並べたる キッチンに立ち TVerを観る(堂本兄弟)
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生りんごとアップルパイの食べ比べ ヨーグルトには無花果添えて
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ヒヨドリや甲高き声寒空へひと矢放ちて姿消えゆく
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母の背を追ひ越し時ぞ誓ひけり 嵐の日こそ傘をさすらめ
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黄巾の乱をおもはすオレンジのジャンパー羽織り手をふる若人
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『最強王』ホッキョクグマの子殺しの慟哭に泣く児の誕生日
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マグカップ 両手でそっと 包みこみ 冷えたこころに 暖めぐらせる
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緑内障 重い眼に 喝入れて カッと開いて 真実を見よ
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目薬の 一滴二滴が 効能に 関係かあるか わからんけれど
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芝の上セラピー犬を抱く母 末期まつごの時を薫風はつつみ
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雪の舞う義母ははの忌日の墓参りローソクの火も早々に消え
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