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不快でないことと快適なこととの間は広く、工場もある。
4
枝々に蝉の脱け殻。「存在に駆られて押し出されてきました。」
5
どの人も体を脱げず、やけくそのように布まで纏って生きる
6
褒められて意味も解らず歌ってた小学生がさざんかの宿
15
温かいお茶を出されて温かいお茶 意味で検索 ほんとにサービス
1
夕暮れのピアノの音色鳴り響くその瞬間
(
トキ
)
にだけ現る天使
5
崖の横Lの字に曲がった雲に出たちょっとだけある虹は僕だけの虹
6
何度でも許してあげる 何度でもわたしのことを求めてください
11
なつのよる ひりつく喉とかわく声 はしゃぐ君の裾が揺れて、闇
2
砂時計の砂よ 止めること出来ぬなら せめてゆっくりゆっくり落ちよ
10
この夜もあなたの言葉取り出して 下を向きます 雨が降るから
7
垂れた
(
だれた
)
夜に
要約の
(
漸くの
)
、雨 風鈴の 涼やかな音 一つ残りて
2
贋物の爪と睫毛を張り付けて愛を謳えし彼女の深淵
5
自己顕示いよいよ強し台風のオホーツクへも雨は三日目
9
宝石のような休日暮れゆきて 手よりもわが猫
(
こ
)
の寝顔じっと見る
9
AIに愛を教えてあげたくて端末を抱きしめて寝る君
5
雨 二週間前に失くした自転車の鍵の上にも平等に降る
4
故郷の 実家の猫が 死んだらしい 盆に別れを言いたかったのに
13
かみさまは図工が下手くそ死んだら一生会えないなんて
4
果てしない 物語を欲しがる僕は いつになっても 子どものまんま
3
夏映画 友人の家で もう一度 今年の夏も ただ過ぎゆくのだろう
8
君遠み 常に会はんと 思えども ただ夢でさえ 逢えぬ 寂しさ
1
無機質な 電車の中に 鮮やかな 浴衣の姿 世界が明るく
10
「あくまでも方法論」と言うときの彼の口元 四十六度
2
夕立に食べ損なったバーベキューかぶりつきたい君のふともも
3
はにかんでごめんねって言ったって許してあげないテレビ直して
2
友達が選んだ服で池袋量産型のかわいいになる
10
高校の 同窓会は 嬉しいが 憧れの人は 結婚してるだろう
4
月涼し明日の荷物積みながら花火帰りの人を見送る
5
意味もなく 懐かしい人に連絡を 盆休み前 高まる気分
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