蹌踉けても起始と立つ真四角のゴム印ヒールを押してく裏通り
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〝君は君として為すべきことを為せ〞カーテンの裏に書いてあった。
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星として 輝く責務を果たそうと すればするほど 深くなる闇
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きれいだ赤が。きらめきの隣家のイルミをみつくろい選んで決めた
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自販機の珈琲で温う掌にバラの十円まもなく乗るの
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つまり何? 掴みどころない解釈を掴もうとしてる至難の技で
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満月の夜に食らった悪夢らを 加工して売る 虹色の獏
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〇〇好きに 悪人いないというけれどそれ言うことで悪にみえる
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憎しみに 脳を焦がした者にだけ えがける歌と 呪いがあります
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僕たちが 世界を呪う ちょっとした きっかけだった、フルーツサンド
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冬の白雲は 薄い幾つもの筋の様に 流れゆく空の小川
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上澄みをすくっただけのひとくちを冷凍しているだけの人生
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いつかわたしなんにも見えない朝になってふたりをみにくく照らしているわ
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マイスリー あと一錠です あと四日 不安がよぎって また眠れない
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思い出が 少ないうちなら 辛くないかも 多かったなら ・・・手遅れですか?
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辛いのです 会いたいのか どうなのか 思いはチグハグ 心はバラバラ
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帰り道見上げた夜空丸すぎて誰か測って描いたのか月
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「勇気を振り絞って……」なんて言うけどそんなの歯磨き粉が限界
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片足で塀の上に爪先立ち、アイスランドはどちらでしょうか
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ラケットはもう握ってない見てもないレッドブルでは立てないたましい
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晴天に秋のかけらが散るの見て 自由のもとで食う弁当
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「西君がいじめにあって泣いてます」そんな眉しないでよ先生
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呆然と自失なんだよ結果ならこんな覚悟に愛は喪失
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教室は恋の上履き毎日がチョコにラブレター待っても来ない
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看板に偽りなしのチャレンジャー求むご時世この覆面デビュー
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人生のキャリア・ハイならこの恋にジンクスなんてあるのだろうか?
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さよならの数だけ強くなりたいと冬の舗道に根付く大根
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貴方をセリヌンティウスに見立てて私は席を立ちそれっきり「あまり会えなくなるの」
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もうぜんぶ燃やしてしまえ赤点のテスト宛名不明のラブレター
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真っ黒な不意の恐怖に飲み込まれ逆上したのを正義と言うのか?
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