最近は会えてないからコンタクト、ラスイチのまま買いに行けない
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帰宅して先にお風呂を済ませたら晩酌しても良いマイルール
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限りある愛だからこそ嬉しいの、わたしのすべてを愛さないでよ(ましてやみんなの)
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遊ばずに冬の準備はしただろか うちの芝生のキリギリスたち
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かかとあげシャワーをひねる真冬の日神のレバーで天国地獄
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「実体は濃度なのだよ。ビデオ通話を繰り返そう。」と自慢げに君
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牛乳の膜も飲み干してしまう夜はちょっとすこやか 電話していい
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ことばはのろい とんまに襲いくる呪い かまえず除ければいいさ
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おまじないかけてあげるね朝焼けの小舟に白星 だきしめてごらん
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まちがえてまちがえてばかりのわたしですがこれ以上泣きたくないです
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賢くてなんでもできる君の字がミミズのようで、また好きになる。
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やわらかなトランスのなか生きていく命が朽ちて雪になる冬
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絶対に泣かないあの子の頬ぬらす夢の中から降りつづく雨
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連打、連打。画面カクカクした時に本性が出るみたいですね。
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責任は?すでにあの世だ とりません
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黙るより鋭利な本音選ぶから君の涙は私を責めて
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世捨て人?捨てたら即死してしまう
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隊商キャラバンは土地を持たずに移りゆく空と大地を兄弟として
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海辺にて青春投げた波の間に忘れた頃に未来が返す
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銭無しや貴賓に恋も儘ならず高値の花と鼻で笑おか
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君の背を追って小走りしたいから今日も私は方向音痴
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慈悲深いあの子は言った。「口角を安全ピンで留めてください。」
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理をめてまでしあわせになる君は愛さぬひととこんや心中
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狂人が自在に動き凡物は顰みに倣うインターネット
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柊野ひらぎのにおく露吸ひてしのぶ摺り嗚呼笑ってくれHelvetica嬢
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双角に無明を提げた羚羊れいよう弱草藤ヘアリーベッチの廣野をすすむ
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蔑んで串刺しあってあたしたち交雑不和合性のつがい
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たへもなくただことばのみたひらかに苦患なやみのうへをたひらかにとべ
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退嬰をなじるからだが蒼き日にくだれる月は朱紅あかあかあか
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仲直りのおまじない 猫の背に向けて「サッキワゴメン」と唱える
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