対座するキミは私が行く星のつかいと知れて共に微笑す
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金曜日かえるのぬいがうなずいて 二匹で踊りあかす6畳
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スマホなどなかった時代のクリスマスエクスプレスが岡山に着く
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ハリボテと知ったうえでも魅せられた日々は向こうに冴え渡りゆく
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公園でとことこ歩く鳩達に接近すると飛び去っていく
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秋風が枯葉を散らしくるくると落ち葉が踊る賑やかな道
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道端で風に震える冬薔薇そうび 信号待ちつつ寒さ共にす
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久々の山梨県、富士山🗻間近で絶景かな
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指とペンうごかし字を書く作業やめ いかに文明永らえるとや
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手弱女の使う言葉の面白さ 枕草子は今もいきづく
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流行語まいとし初聞く言の葉は その後残らぬその年だけの
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湯豆腐のだしがら昆布を噛みて喰む 腹の掃除の海の幸かな
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意に反し真っ赤に咲いた青い薔薇 猫を殴った学級委員長
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久方の光溢るる春の日に散り行く花は我が身なりけり
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罪深きを重ねつゝうち伏せば 君の背に見ゆる月ぞ冷たき 〈千夏〉
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純白のドレス、もうふれられぬ肌、見おくりませう華燭の夜に
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鈍痛の体を曳いて具材買い作ったとたんに失せる食欲
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はくちょう町雨に打たれて待ちけるは新宿行きのアルピコのバス
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うるはしき 野の花 地の虫 笑う子 あまねく光で満ちよ 我が星
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いつもは不便なこの乱視 夜の光は倍美しいの
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豆乳様 なんとかこのまま たせてね 明朝あすかなうなら お出かけ希望>体調次第
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アルピコのバスに揺られて無意識に「信濃の國」を口ずさみけり
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腕の中 わたしを見上げて笑うその 歯のない口から転がる鈴の音
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瑠璃色の薩摩切子を曇天の空にかざせば我だけの青空そら
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をしどりを隠せる滝のあおじし鹿は飛沫に濡れて山へ去りけり
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ピポピポピポ 鳴るより以前に にげまどう逃げ惑う ねこたちびびる しょうぼうてんけん消防点検
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初めてのアルピコバスで信州のかみしろむら村へいざ旅立たん
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人は皆 好みの筋書き作るため 信じたいものを信じてしまう
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懐かしのアルピコバスにもう一度乗って行きたいかみしろむら村へ
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策源地戦略核で吹き飛ばせ木端微塵に跡形もなく
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