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春茜
(
はるあかね
)
空と雲とを染め上げて やがて静かに薄闇に溶け入り
20
県道を走る車の
ライト
(
灯
)
が見える空家解体されて素通し
18
射撃屋の天使に銃を渡されて施しばかり並ぶ的前
5
想い人 旅にしあれば 霜柱踏みて 雪に吸わるる 音もなし ともしび灯り 馬いななきて 氷雨窓打つ 冬の夕暮れ
3
豊かさに目を見張るやも 水やりしもっこうばらを愛しむ人の
18
黄まぶしき
イペの大木
(
イペローション
)
ブラジルの 花と教えし 君は通りすがり
13
はずむ春 北へ駆けるや 角館 弘前めぐり 五稜郭へと
16
若い頃
(
むかし
)
はね 世界の終わりに誰といる?と思える余地があったものよね
12
リンドウは 咲いていますか 空遠く 山の彼方の 薄墨の空 陽昇るや 幾山越えて 我独り行く 雨時雨
5
片恋と不戦敗とをくりかえし さらりと澄んだ新月の空
26
振り込め詐欺対策モード電話にこのごろ電話よく来ては切れ
18
殺人のニュースに思わず「ヘタクソ!」と舌打ちしてる俺かっこいい?
9
猫の恋
煩
(
うるさ
)
いなとは思えども痴情の縺れの殺害はなし
10
柴犬の子を連れ 道の端歩む
母娘
(
おやこ
)
「気をつけてね」と見守りぬ
21
ポップコーン 弾けるように 咲いて咲く 集まる視線 受け止めながら
14
不愉快な子供であった私でも大人になり
晴
(
は
)
れ
晴
(
ば
)
れ
花水木
(
ハナミズキ
)
28
枕投げ ひつじ雲見て キミは言う やぶけた枕 覚えてないの?
3
動けずに なくしかできない きみの背に 愛しているよと のろいをかける
6
天空に 遠く散らばふ 星統(す)ぶる シリウスの如く お歌輝く
12
浅ましき 痴情のもつれ またかいと 目を開けし猫 やがて目を閉づ /『吾輩は猫~』
14
静脈に 造影剤が 入(い)りはじめ 冷たさ覚ゆ 前腕(ぜんわん)の肌 /PET検査
9
流れゆく 月日の如く 留めかね いつしか覚めし 仲は還らず
16
「美学なき 作品・人に 色気なし」 肚落ちしちゃう ここまで生きたよ
4
豆喰えば腹膨るるを知る午の留守居の我に春は過ぎゆく
16
吾妻山 種蒔きうさぎ 姿消し 野を駆けめぐれ 冬に備えて
16
上京し お茶を入れた日 夕飯で カップラーメン お湯入れるだけ
7
明け方に 約4キロが 腰に乗る わずかな差だが どっちかわかる
30
爽やかな 初夏の風浴びペダル漕ぐ 繁る青葉 次々追い越し
21
束子
(
たわし
)
やり上着洗って防虫か忘れは無いか春のやらなくちゃ
19
ピーヒョロロ 蒼天飛び交い 弦描き 狙い定めて 低空飛行
13
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