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灯るだけ 人のいとなみ そこにあり どの家にも 安寧の夜を
7
「夏休み終わる」とテレビ騒ぎ立て 北ではすでに始業したるに
8
道端に 草花の束 歩み寄らば 愛の告白されるが如し
21
雲晴れて振りさけ見ればあかつきよから紅に袖ぬらしたり
3
板金の工場の横を通り過ぎ錆の浮かんだ車見つめる
6
鳶高く舞う空青く風吹いて明日のことを一瞬忘れ
5
夕焼けの街には人が集まって飲み屋街へと向かう灯下か
4
単純な 料理やさかい 難しい ごまかしきかん 単純なこと
4
切れ目なく来るコンベアの弁当に惣菜入れる苦学の日々か
5
ミンミンと鳴く蝉も消え風ぬるく夜の散歩も月光の下
10
金の街 ジンの冷たさ知った夜 甘い記憶に苦味残して
9
どん兵衛に 決まってるでしょ 年越しは ふたりで過ごす 年末年始
3
赤だとか 緑だとかと 言い合って 結局どん兵衛 買ってるふたり
4
守らねば 汗と声援 身にまとい 覆面レスラー ガッツの構え
6
何処から 聞ゆる鈴の 草野辺の 求ど見えず さることあらむ
8
体温のことなることがうれしくて公約数を探す抱擁
4
柔かき 髪をかきあげ 目を細め そっと戻しぬ 日曜の朝
23
夏が過ぎ秋の間に猛暑あり四季の趣もはやいずこへ
5
華やぎも何処か哀しき風の盆 そっと寄り添ふ胡弓の調べ
7
顔から火机の抽斗その底に隠す猥本母は存じた
9
十歳も想う人いてこの街にひょつと会えぬか忍ばす茶代
4
夏も末されど炎天続きけり秋を恋いて竜胆愛でる
9
国憂い切腹の人彼岸から嘆くこの世は何処へ向かうや
11
膝の上 微睡む
愛猫
(
きみ
)
の耳もとを くすぐる秋の初風嬉し
17
冷凍庫パンパンになる不便さとホタテの山がドンドンドゴォン
6
kirik
8
「またね~!」といつとも分かぬ兼ねごとを互(かたみ)に知りて手を振りにけり
9
片足でとんとんとんと飛び跳ねて耳の水抜くプールサイドで
18
顎のせて 胸上ごろ寝 計るとも 夜の猫餌 蓋は開かずに
9
「ダイフェン・札幌・ミルウォーキー」 と戯(ざ)れて哀しき朝の服薬 /抗菌薬: ダイフェン
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