水面咲き 一面になるわ 蓮華かな 茎にさするわ 大樹錬岩
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今日の日はぼくにとっても祝いの日きみに連絡する理由がある
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見えるよう透明な面に挟むカード あいつが好きな背番号1
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来年の秋の休み四連休!のニュースとか鬼が聞いたら笑うんだろか
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足下に からだくっつけ 横になる 年老いた犬 ふわりあったか
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豆まきの翌朝神社に氏子いて福呼ぶ力士の看板仕舞う
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図らずも破り忘れた置手紙諸行無常の響き微かに
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ぜんぶうまくやれる人なんていないよと そう思えたら ちょっとは気が楽
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起きれない なんだかとっても起きれない 今頃 下腹部痛いしなんなの
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ねこスリスリ しんり心理はよっつ あるんだよ あんしん・あいさつ・よーきゅ要求ちゅーもく注目
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親戚と 家族ぐるみで 贈り合い 楽しみなれど お札も飛んで
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計算に 気を取られすぎ 肝心な 夫のチョコを 買い忘れたり
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バレンタイン 年賀状と 同様に いっそ結ばん 廃止協定 
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取りあえず節分らしさをつみれ汁煮豆にそして太巻きハーフ
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腹の立つことありてよりの鬱鬱うつうつ戯れ歌うたひねる間に茫乎ぼんやりとなり
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やわらかな冷気を帯びて立ち上がる獄中のピストル口元に錆び
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亡き彼は 君の心に 住んでいて 君の目を通して 見ているよ
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定例の儀式終えたら鬼さんと福さんも皆仲良く豆食う
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春立ちぬ 日こそよけれと寒波来て 滝行見れば鳥肌の立ち
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理解とは「理性で分かる」ということで こころは未だ無知のただなか
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元気ってどんなのだっけおかしいな疲れたばかり言いたくないのに
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豆にぎり追儺ついなでぶつける鬼はなしいくさなき世の仕合せな日々
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気嵐けあらし追儺おにやらいの 何をかを 松葉に結ぶ 樹氷となりて
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今季最強最長寒波襲来の初体験は竜神の滝
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立春の朝の日差しは透明で隣の家の屋根の雪落つ
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鬼の面つけて変身いざ出陣それは昨日と知った立春
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うし蛙ぼおんと鳴いた朝車両 飛び跳ねあらわる大きな体
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節分に 『泣いた赤鬼』 思い出す 背中に哀愁 去りゆく青鬼
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犯罪で手が汚れたらなぜ足を洗って更生できるのか謎
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福は内 入り忘れた福居ぬか 寒波来る故どうぞお入り
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