ひぐらしの 声の懐かし 高原に 思い出と言ふ 花咲き乱れ
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盆休み 〆は旦那と 唐揚げ屋 レモンサワーが10円セール(ハイボールもね)
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夏季休暇中の校庭 蝉時雨 頭上をかする シオカラトンボ
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厚化粧で低画質な母親の 右耳に刺す ウインドチャイム
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あの人は死んだと思うことにする 変わってしまったこの人を見て
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ショワワワワ コップに広がる炭酸水 刹那の涼風夕立のごと
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見た目より重い小石をみずうみに投げ入れられたようなかなしみ
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青春期 色眼鏡かけ 選り好み あとふた月で 正装じょうしきとなる
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無題でも「明」のひと文字出てこない 一筋すらも見えぬ光明
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蝉時雨少し弱りて甲子園次々決まるベスト八校
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俵万智一気読みして寝転がる床にめり込む恋の重さ
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アバッキオ変態趣味はいけません ナランチャはお茶入れてませんから
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不死川 炭治郎の鼻もぎ取りそう おはぎのひととき守りたくって
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今日ワンピ悲しい話は嫌だけど ニカが出てくりゃ心が弾む
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寿司が好き 健気に話す 孫娘 ネタだけ食べて シャリはじいじが
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蝉たちは 命懸けとも 生きるとも 思わずに鳴く 夏の終章
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気持ち重ね 切なく恋し 募る昼 小さくこぼす 「愛してる」と
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いかってる始終しょっちゅうおこってるそりゃあ毎日むくい受けるわ
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ゲートイン 絶対いやだと拒む馬 気持ちわかるよ この暑さだもの
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スローガン かさねることで 無思考に 自由民主 反戦平和 ︵いみはなに?︶\十数年ぶりに飲んじゃいますた、めんご。
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他人のこと 首を突っ込み 関われば ああ忙しい 自分さておき
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ロシアから チリに逃れて アメリカに 日本に来たね ドラマみたいに
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他人恐れ 触らぬ神に 祟りなし 面倒くさい 人を離れて
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キョロキョロと 眼球動く 様を見て 緊張してる 痛々しさよ
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食って寝て 起きては食って また食って これじゃ人生 豚小屋住まい
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美しい 羽を持つ蝶 追い出され 時々みえる 淋しい限り
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七色の 虹を最近 見ていない なんかとっても 淋しくなるね
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疲れたと 目頭押さえ 背を丸め 青ざめた顔 下向きにして
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子供らの 元気な声が 聞こえれば 猛暑もまるで 気にならぬよう
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溜まってる未読メール(仕事の)をスクロール 読まず一気に既読にしてまおっ
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